プリンスの妹であるタイカ・ネルソンが亡くなった。享年64歳だった。
訃報は彼女の息子であるプレジデント・ネルソンによって『ミネソタ・スター・トリビューン』紙で発表されている。死因については明らかにされていない。彼女の従兄弟であるチャールズ・“チャズ”・スミスはフェイスブックで次のように述べている。「私たちの家族は非常に悲しんでいますが、従兄弟のタイカ・エヴェン・ネルソンが今朝亡くなったことを発表します」
プリンスの2歳下であるタイカ・ネルソンは1960年にミネアポリスでジャズ・ミュージシャンのジョン・L・ネルソンとマティ・ショウ・ネルソンの下に生まれており、プリンスにとって唯一の同父母の姉妹となっていた。ミュージシャン一家で育ったタイカ・ネルソンは自身も歌い、音楽を作るようになり、キャリアの中で1988年発表の『ロイヤル・ブルー』、1992年発表の『イエロー・ムーン、レッド・スカイ』、2008年発表の『ア・ブラン・ニュー・ミー』、2011年発表の『ハスラー』といったアルバムをリリースしている。
タイカ・ネルソンは昨年6月にフェアウェル・コンサートを行う予定だったが、体調を崩して、コンサートは彼女なしで行われていた。公の場で行われた最後のパフォーマンスは2018年のオーストラリア公演となっている。一方、プリンス関連のイベントには出席していた。
先日、タイカ・ネルソンは回想録に取り組んでいることも明かしていた。「まだ完成はしていないの」とタイカ・ネルソンは『ミネソタ・スター・トリビューン』紙に当時語っている。「まだいくつかの章が残っている。私と家族についてね」
タイカ・ネルソンはプリンスが亡くなった2016年から数えて8年後に亡くなっている。プリンスはミネソタ州のペイズリー・パークで鎮痛薬による不慮のオーヴァードーズで亡くなっている。享年57歳だった。
今年6月、タイカ・ネルソンはプリンスと交わした最後の会話について語っていた。
タイカ・ネルソンはプリンスが病気であることに気づかなかったが、ハグをした時に体重が減っていると思ったと語っている。「何度か『本当に元気なの?』と言いましたが、彼はそのことについて私に言おうとしませんでした。それがつらかったです。彼は知っていたのでしょうが、彼が伝えようとしたのはそれだけだったのです」
タイカ・ネルソンはプリンスとの最後のやりとりは亡くなる4日前だったと述べている。「彼は質問を交わし続けました。私はずっと腹が立ちました。『2秒以内で答えて』と思いました。彼は話題を変えては冗談を言って、そこでは二人とも笑うことになりました」
タイカ・ネルソンは次のように続けている。「彼は家族についてもっと情報を教えてくれないかと頼んできました。シャロンの電話番号を教えてほしいと。私は理由を尋ねませんでした。『送りたい写真があるんだ』と言っていましたが、何のための写真かは尋ねませんでした」
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