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エディ・ヴァン・ヘイレンは亡くなる直前にステロイド薬を瓶ごと飲んで、それによる「スーパーマンのような感覚」を気に入っていたという逸話が明らかになっている。

エディ・ヴァン・ヘイレンは咽頭ガンによる合併症で2020年10月に亡くなっている。享年65歳だった。

今回、ドラマーだった兄のアレックス・ヴァン・ヘイレンは米『ローリング・ストーン』誌のインタヴューでエディ・ヴァン・ヘイレンが自分を傷つけるためではなく、薬が与える感覚を求めて、錠剤を服用していたと語っている。

アレックス・ヴァン・ヘイレンは脳腫瘍の摘出手術後の腫れに対処するために薬を飲んでいたと説明している。「常識なんていうのはエドが得意とするものではなかった」とアレックス・ヴァン・ヘイレンは語っている。「2錠でよければ、20錠はもっといい。それが俺たちのマントラだった」

「瓶を見てはいないけど、でも瓶には1000錠ぐらい入っている感じだった」と彼は続けている。

先日、エディ・ヴァン・ヘイレンについては最後にアレックス・ヴァン・ヘイレンとレコーディングした6分間の音源“Unfinished”が公開されている。この音源は10月24日に刊行される回想録『ブラザーズ(原題)』のオーディオブックに収録されている。

“Unfinished”の音源はこちらから。

「これは自分なりの弟への追悼なんだ。自分なりのお別れなんだよ」とアレックス・ヴァン・ヘイレンは音源について述べている。「エド、愛しているし、恋しいよ。また会ったら、ぶっ飛ばしてやる」

ヴァン・ヘイレンはエディ・ヴァン・ヘイレンが亡くなったことを受けて2020年に解散している。1977年から2020年の間に12枚のアルバムをリリースしており、2007年にロックの殿堂入りを果たしている。ヴァン・ヘイレンの兄弟はキャリアを通してバンドの不動のメンバーとなっている。

先日、ヴァン・ヘイレンにオジー・オズボーン、クリス・コーネル、ジョー・サトリアーニが加入する可能性があったことをアレックス・ヴァン・ヘイレンは明かしている。

「ああ、話はしていたんだ」とオジー・オズボーンも米『ローリング・ストーン』誌にEメールで回答している。「もし実現したら、すごいことになっただろうね。エディとアレックスは長い付き合いの友人で、一緒にできなかったことは後悔しているよ。あの時は『ジ・オズボーンズ』が新しい音楽を作る障害になったんだ。残念ながらね」

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