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プリンスが2月16日のメルボルンのライヴにて、先日亡くなったシンガーのヴァニティについて追悼の意を表明している。

報道によると、かつてプリンスがプロデュースしていた女性シンガー、デニース・マシューズが2月15日にカリフォルニア州フリーモントの病院で亡くなった。カナダ出身のヴァニティことデニース・マシューズは、ガールズ・グループのヴァニティ6の一員として知られており、腎不全のため57歳で亡くなっている。

プリンスは、現在オーストラリアでピアノの弾き語りによるソロツアーを敢行している。彼は16日に行われたステート・シアターでのライヴにて、度々ヴァニティについて言及している。“Little Red Corvette”を歌う前に、「大切な人が亡くなったことを少し前に知ったんだ。この曲を彼女に捧げます」と語った。

ニュースサイト『ニューズ・コープ・オーストラリア』によると、プリンスは観客に向かって「僕にとって少しキツイ夜だ」と話し、過去にボディガードに頼んでヴァニティをプールに投げ込んだという逸話を語った。

「彼女と僕はかつて深く愛し合っていた」と明かし、こう続けた。「彼女は僕をアーティストとして愛していたし、僕は彼女がなろうとしているアーティストの彼女を愛していた。僕らは争いもした。彼女はかなり向こう見ずだった。なぜなら彼女は世界で一番素晴らしい女だってことをよく熟知していたし、それを僕にはっきりと分からせてくれたんだ」

1982年のヴァニティ6のヒット曲“Nasty Girl”は、ヴァニティを初期に指導していたプリンスのプロデュースによるものとなっている。この曲は当時ビルボードのダンスチャートで1位に輝いている。

ヴァニティ6は続いてアルバムを発表しており、デニース・マシューズはモータウン・レコードより『ワイルド・アニマル』を1984年に、『スキン・オン・スキン』を1986年に計2枚のソロアルバムを発表し、その後、熱心なクリスチャンとなり引退している。

デニース・マシューズは、2010年に自伝小説『Blame it on Vanity』を発表している。

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