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ザ・ローリング・ストーンズの元ベーシストであるビル・ワイマンはバンドの在籍時に経済的なトラブルに直面していたことについて語っている。

ビル・ワイマンは『クラシック・ロック』誌のインタヴューで『ベガーズ・バンケット』、『レット・イット・ブリード』、『スティッキー・フィンガーズ』といった作品で国際的な人気を獲得していたが、資金不足に陥っていったことを明かしている。

「金がなかったんだ」とビル・ワイマンは語っている。「マネージャーのアレン・クラインが全部持っていて、何かがほしかったら、彼にお金を送ってもらうように頼まなければならなかった。銀行口座も赤字だし、だから、ずっとパーティーなんてしてなかった。請求書の金を払う方法について心配していた。悪夢だったよ」

「そして、ハロルド・ウィルソンが首相になって、税率を93%まで上げたんだ。バカげているよね」とビル・ワイマンはイギリスを離れることになった理由について言及している。「離れなければならなくなったんだ。93%の税率によって内国歳入庁に多額の負債があったから返せなかったんだよ。それでイギリスを離れることになったんだけど、億万長者なのに、お金を払いたくないからイギリスを離れたと批判されることになった。だけど、違うんだ」

ザ・ローリング・ストーンズが直面した経済的なトラブルは70年代に限ったものではなく、ビル・ワイマンはもっと早くバンドを脱退していればよかったと語っている。

「もっと早く脱退すべきだったね。89年から90年にかけて3つのツアーを頑張ったけど、それまでの7年間、何も稼いでいなかったから、20万ポンドの当座貸越になっていたんだ」

ビル・ワイマンによれば、ザ・ローリング・ストーンズのメンバーでも持つ者と持たざる者に分かれていたという。

「ブライアン・ジョーンズは亡くなった時に30000万ポンドの負債があった」とビル・ワイマンは語っている。「自分がサフォーク州に不動産を買った時も銀行には1000ポンドしかなくて、住宅ローンを組んで、それを返すことができるように願っていた」

「ミック・ジャガーとキース・リチャーズはすっかり裕福だったから、気にしなかったけどね」とビル・ワイマンは続けている。「チャーリー・ワッツとロニー・ウッドと僕は苦しかった。ロニー・ウッドは家族を養うためにアートを始めた。だから、あの時はとにかく2〜3年だけになってくれと思いながら、もう一度彼らとやり始めたんだ。他にもやりたいことがあったからね」

ビル・ワイマンは9年ぶりとなるソロ・アルバム『ドライヴ・マイ・カー』をリリースしている。

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