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ザ・キュアーのロバート・スミスはこれまでのアルバムから新作『ソングス・オブ・ア・ロスト・ワールド』のサウンドに合う曲をそれぞれ1曲ずつ選出している。

2008年発表の『4:13ドリーム』以来となる新作『ソングス・オブ・ア・ロスト・ワールド』からは“Alone”と“A Fragile Thing”の2曲が既に公開されており、アルバムは11月1日にリリースされる。

今回、バンドの特設サイトに掲載された新たなインタヴューでロバート・スミスはBBCのラジオDJであるマット・エヴェリットからザ・キュアーで最も好きな10曲を尋ねられている。

「そういう最も好きなザ・キュアーの10曲というものはないんだ。今、答えたとしても途中で変わってしまうだろうしね」と答えたロバート・スミスは「このアルバムのために書きたかった」曲を過去のアルバムから1曲ずつピック・アップしている。

その中には“Three Imaginary Boys”や“Faith”といったアルバムのタイトル・トラックも挙げられており、“Three Imaginary Boys”については「今も響くものがある」と語り、“Faith”については「本当に誇りに思えた」最初の楽曲と評している。

『セブンティーン・セコンズ』に収録の“At Night”も挙げられており、ロバート・スミスは次のように語っている。「ライヴでよくやるんだ。今回のアルバムと同じようなムードがあるよね。今回のアルバムにもいい形で合っていたと思うよ」同じように『ポルノグラフィー』からは“Cold”が、『キス・ミー、キス・ミー、キス・ミー』からは“If Only Tonight We Could Sleep”が挙げられている。

『ザ・ヘッド・オン・ザ・ドアー』 からは“Sinking”がその「希望のなさ」ゆえに挙げられており、『ザ・トップ』からは“The Top”が、『ブラッドフラワーズ』からは“Last Day Of Summer”が挙げられている。

『ディスインテグレーション』からは“Untitled”が、『ウィッシュ』からは“To Wish Impossible Things”が挙げられており、これらの曲は最も好きな曲の一つとしても名前が挙げられている。

選出された楽曲の一覧は以下の通り。

‘Three Imaginary Boys’ (from ‘Three Imaginary Boys’)
‘At Night’ (from ‘Seventeen Seconds’)
‘Faith’ (from ‘Faith’)
‘Cold’ (from ‘Pornography’)
‘The Top’ (from ‘The Top’)
‘Sinking’ (from ‘The Head on the Door’)
‘If Only Tonight We Could Sleep’ (from ‘Kiss Me Kiss Me Kiss Me’)
‘Untitled’ (‘Disintegration’)
‘To Wish Impossible Things’ (from ‘Wish’)
‘Treasure’ (from ‘Wild Mood Swings’)
‘Last Day of Summer’ (from ‘Bloodflowers’)
‘Before Three’ (from ‘The Cure’)
‘The Hungry Ghost’ (from ‘4:13 Dream’)

「まさに僕の全人生が目の前に広がるような感じだね」とロバート・スミスは冗談っぽく語っている。「卒倒してしまうね」

マット・エヴェリットとのインタヴューでロバート・スミスは「実質的に完成した」アルバムがもう1枚あること、3枚目となるアルバムも準備中であることを明かしている。さらに2025年にはワールド・ツアーを行う予定であること、数年後にはバンドの結成50周年を迎えることについても触れている。

アルバムについてロバート・スミスは公式インスタグラムに投稿された動画で次のように語っている。「このアルバムというのは正式な始まりみたいなものはなかったと思う。というのも、他のことが舞い込んできて、自分の生活からはだいぶ長い間姿を消していたんだ。一つ後悔があるとすれば、2019年にこの作品について口にしてしまったことだ。そうすべきではなかった」

ロバート・スミスは次のように続けている。「まだ作り始めたばかりだった。『新しいアルバムを作ることになる』と思う瞬間というのはいろいろあるんだけど、アイディアがあっても、いろんな理由で他のことのために後に回されてしまうことというのがあってね。だから、不確かな状態だったんだけども、『これはアルバムの1曲目だろ』と思った瞬間というのは間違いなくあった」

「バンドの歴史においても重要なのは、これがオープニングの曲で、これが最後の曲だというのが分かれば半分はできたものみたいなことだということだ。それがアルバムの鍵になるんだ」

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