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ヴァン・ヘイレンにオジー・オズボーン、クリス・コーネル、ジョー・サトリアーニが加入する可能性があったことをアレックス・ヴァン・ヘイレンは明かしている。

結成メンバーであるドラマーのアレックス・ヴァン・ヘイレンは2020年10月に咽頭ガンの合併症で亡くなった弟のエディ・ヴァン・ヘイレンとの生涯について振り返った回想録『ブラザーズ(原題)』を刊行することが決定している。回想録は幼少期からデイヴィッド・リー・ロスとの第一期が終わる1984年までを振り返ったものとなっている。

回想録の刊行に際して行われた米『ローリング・ストーン』誌のインタヴューでアレックス・ヴァン・ヘイレンは数十年にわたるバンドのキャリアにおける様々な瞬間を振り返り、その一つとして2001年にオジー・オズボーンをフロントマンに迎える話があったことを明かしている。

アレックス・ヴァン・ヘイレンとエディ・ヴァン・ヘイレンはオジー・オズボーンのマネージャーであるシャロン・オズボーンとアルバム1枚をレコーディングする計画について会うことになったという。「犬を飼う時、猫がほしいとは思わないだろう」とアレックス・ヴァン・ヘイレンは米『ローリング・ストーン』誌に語っており、エディ・ヴァン・ヘイレンもオジー・オズボーンを迎えることを受け入れていたと続けている。「オジーに入ってもらうということはオジーが入るということだからね。音楽を演奏して、彼が歌う。素晴らしいものになっただろうね」

しかし、オジー・オズボーンは2002年から始まって大ヒットになったリアリティ番組『ジ・オズボーンズ』をMTVと立ち上げようとしている時で、ヴァン・ヘイレンへの加入は実現しなかったという。

「ああ、話はしていたんだ」とオジー・オズボーンも米『ローリング・ストーン』誌にEメールで回答している。「もし実現したら、すごいことになっただろうね。エディとアレックスは長い付き合いの友人で、一緒にできなかったことは後悔しているよ。あの時は『ジ・オズボーンズ』が新しい音楽を作る障害になったんだ。残念ながらね」

アレックス・ヴァン・ヘイレンはクリス・コーネルとも一緒にジャム・セッションを行い、仕事をしそうになったことも明かしている。「クリスは言ってみれば人生でも非常につらい時期だったんだ」

「俺がドラムについて、彼はベースを弾き始めた。45分くらい一緒にやったんだけど、彼はのめり込んでいて、血が出ていたくらいだった。『求めていたのはこういう人だ』と思ったね。だけど、彼は亡くなることになった」

エディ・ヴァン・ヘイレンが亡くなった後、アレックス・ヴァン・ヘイレンは2022年にデイヴィッド・リー・ロスに連絡を取って、バンドを続ける方法を模索したのことで、デイヴィッド・リー・ロスのソロ・バンドのミュージシャンとリハーサルを行ったという。

当時、エディ・ヴァン・ヘイレンの代わりにジョー・サトリアーニをギタリストに迎え、ウォルフガング・ヴァン・ヘイレンが加入したため2004年からバンドと共演していなかったマイケル・アンソニーをベーシストに迎えるアイディアが浮上していた。しかし、アレックス・ヴァン・ヘイレンはその頃から直面し始めた身体的な問題があり、ツアーは実現せず、再結成の計画をやるべきではないという「神からのお告げ」と受け止めたとも語っている。

アレックス・ヴァン・ヘイレンはクイーンのブライアン・メイから電話があって、エディ・ヴァン・ヘイレンのトリビュート公演を行うというアイディアをデイヴィッド・リー・ロスに持ちかけたことも明かしている。「デイヴィッド・リー・ロスに『ただの挨拶ではなく、全面的にエディの功績を讃えるライヴをやらなければならないと思うんだ。クイーンなんかは昔の映像を使ったライヴをやっているだろ』と言ってみたんだ」

「エディの功績を讃えなきゃいけないと言った瞬間、デイヴィッド・リー・ロスは怒りを爆発させたんだ。その罵詈雑言は信じられないものだった」とアレックス・ヴァン・ヘイレンは語っている。「あれが堪忍袋の緒が切れた瞬間だった。『そういうことを言うんだったら、やってやるぞ。分かったか』と言ったよ……本気だった。あれで終わったんだよ」

「信じられなかったよ。もう知らない人間みたいだった。彼の仕事に対する姿勢とか、そういうものには最大限の敬意を持っているけど、でも、集団で動かなければいけないわけで、一人でやっているわけじゃないんだ」

先月、アレックス・ヴァン・ヘイレンはエディ・ヴァン・ヘイレンと最後にレコーディングした音源“Unfinished”の一部を公開しており、この曲の音源は10月24日に刊行される『ブラザーズ』のオーディオブックに収録される。

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