クイーンのドラマーであるロジャー・テイラーはほぼ30年ぶりとなる新曲をリリースする可能性があることを示唆している。
クイーンが最後にリリースしたアルバムはフロントマンのフレディ・マーキュリーが1991年に亡くなったことを受けて1995年にリリースされた通算15作目のアルバム『メイド・イン・ヘヴン』となっている。
クイーンは2004年からポール・ロジャースをリード・ヴォーカリストに迎えてライヴ活動を行っており、2011年からはアダム・ランバートがリード・ヴォーカルを務めている。アダム・ランバートは今年2月に日本で締めくくられた『ラプソディ』ツアーでもフロントマンを務めている。
クイーンは2022年10月にフレディ・マーキュリーのヴォーカルを使った“Face It Alone”がリリースされている。
今回、ドラマーのロジャー・テイラーは『アンカット』誌のインタヴューでクイーンが新曲をリリースする可能性はあるかと訊かれている。「あるかもしれないと思っているんだ」とロジャー・テイラーは答えている。
「ブライアン・メイと僕でこの間も話をしたんだけど、二人ともいい音源があったら、なんでやらないんだという話になったんだ。今も僕らは演奏もできるし、歌うこともできるからね。だから、なんでやらないんだと僕としては思っているんだ」
昨年、ブライアン・メイはアダム・ランバートと新曲を作ることにも「少し手を出したことはある」ことを明かしている。「みんなに聴いてもらえてないというだけだよ」
「世間に発表したいと思うような、特別なものでなければならないからね」
2021年、クイーンの新たなアルバムの可能性について訊かれたブライアン・メイは『ギター・プレイヤー』誌に次のように語っている。「いつも『分からないよ』と言っているんだけどね。自然発生的じゃなければならないからね」
彼は次のように続けている。「アダムとロジャーと僕はそういうことが持ち上がって、スタジオに入ってやってみようとしたこともあるんだ。でも、現時点までは僕らのやったものが正しい形できっかけになるとは思えないんだよね」
「アイディアを諦めたということじゃないよ。これまでのところは実現していないだけだね」
クイーンは新たにリミックス&リマスターされた1973年発表のデビュー・アルバム『戦慄の王女(クイーンI)』が様々なエディションでリリースされることも決定している。
今回のエディションは発表から半世紀以上を経て10月25日にリリースされるもので、この度ジャスティン・シャーリー=スミス、ジョシュア・J・マクレー、クリス・フレドリクソンの手によりリミックス及び修復が施され、バンド自身が長年望んでいたサウンドに生まれ変わっているという。
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