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レディオヘッドのジョニー・グリーンウッドはザ・スマイルの新作『カットアウツ』について『NME』のインタヴューに答えており、レディオヘッドがリハーサルで再結集したのは「楽しかったし、自然なことだった」と述べている。

ジョニー・グリーンウッドはトム・ヨークとドラマーのトム・スキナーと共に2022年発表の『ア・ライト・フォー・アトラクティング・アテンション』、今年1月リリースの『ウォール・オブ・アイズ』に続くサード・アルバム『カットアウツ』をリリースしている。

レディオヘッドのアルバムが多くの材料を必要とするのとは対照的にアルバムのリリース間隔が短いことについてジョニー・グリーンウッドは「小さなチームは早く動けるんだ」と語っている。

――こんにちは、ジョニー。『ウォール・オブ・アイズ』のプリンス・チャールズ・シネマでの上映会で、あなたとトム・ヨークはその個々の楽曲について「部屋に散らばっていた未完成のキャンバス」と評していました。『カットアウツ』のキャンバスは『ウォール・オブ・アイズ』のキャンバスとどのような関係にありますか?

「『ウォール・オブ・アイズ』をリリースする時に1時間半に相当するレコードがあった。だから、あとはいくつか別のキャンバスを仕上げるだけのことだった。これが残り物だという感覚はまったくない。純粋に別のレコードなんだよ」

――サウンドのDNAをあなただったら、どのように評しますか?

「ギター・パートはかなりディレイのエフェクターを使うことに注力した。数年前、テクノロジーの進歩が速すぎて、シンプルなエコーのような古いアイデアがいかにパワフルであるかを理解できてないのではないかと思い始めたんだ。それで、1〜2年にわたってディレイのエフェクターとギターとアンプを使ってみて、その制限でどんなものを書けるのか試してみることにしたんだよ」

「でも、ギターはそれだけで既に素晴らしくて、ディレイを同等に扱うことで、いろいろな方向性が見えてきた。いまだにアイディアが湧いてくるんだ。おそらくトム・ヨークとトム・スキナーは本当に嫌なくらいだろうけどね。でも、次のレコードを作れる余裕はまだ少しある。ちゃんと違ったものになれば……だけどね」

――今年のハマースミス・アポロ公演で新曲をいくつか聴けて嬉しかったのですが、曲のスケッチはツアーでまったく新しい命を吹き込まれると思いますか?

「あったりもするんじゃないかな。ここのところのツアーではウォーミングアップ・ルームと言って、楽屋にドラムとベースとギターを用意したんだけど、コンサートの前だけでなく日中に新しい曲を一緒に演奏することになってね。それで、曲にも変化が生まれたんだ。トリオということもあって、自分たちがやっていることがより明確になり、曲のためにどうすればいいかということだけに集中できた。大抵はアレンジを正して、飽きる前に止めるという感じだったね」

――プロデューサーのサム・ペッツ・デイビーズはバンドとサウンドにどんなものをもたらしてくれたと思いますか?

「あたたかさ、我慢強さ、そして素晴らしいメスカル(蒸留酒)だね」

――あなたの兄であるコリン・グリーンウッドはフォトブックを出しましたが、その中であなたがいつもバンドの中で写真を撮られるのを一番喜んでいたと書いてありました。あなたもそう思いますか?

「その通りだけど、それは何年にもわたって撮られた写真の99%が同じようなひどい顔をしていたからなんだ。そんな写真を彼はたくさん撮っていた。彼ならその顔の耐え難い写真展を開くこともできるだろうね。幸い、バカな弟の写っていない素晴らしい写真が何百枚もあったから、本は素晴らしいものになった。バンドにいるということが実際どうなのかがよく分かるよね」

――コリン・グリーンウッドは夏にかけてレディオヘッドがリハーサルで集まったと言っていました。これは何のためで、あなたとしてはどんな感じでしたか?

「楽しかったし、自然なことだったよ」

――2025年にはレディオヘッドの新曲やライヴが考えられると思いますか?

「予定はないんだ。今は個々のプロジェクトがたくさんあるからね」

――ザ・スマイルでの体験からレディオヘッドに持ち帰ることのできたものはありますか?

「ウォーミングアップ・ルームかな」

――ザ・スマイルの次の活動は? 体調が戻ったら、このアルバムのツアーに出る予定はありますか?

「90%は戻ってきているんだ。今は映画音楽に取り組んでいて、完全に回復するまでは、バンドのことに関してあまりストレスを感じないようにしているんだよ」

――現在、他に何かやっていることはありますか?

「いくつかの映画は別として、ただギターを弾いたり曲を書いたりしている。今は旅に出ているような感じで、家は最高だよ」

トム・ヨークは2003年発表のアルバム『ヘイル・トゥ・ザ・シーフ』をシェイクスピアの名作『ハムレット』のためにリアレンジすることが明らかになっている。

舞台『ハムレット:ヘイル・トゥ・ザ・シーフ』はトニー賞とローレンス・オリヴィエ賞を受賞している演出家のスティーヴン・ホゲットとクリスティン・ジョーンズがトム・ヨークとコラボレーションしたもので、『ハムレット』を現代化したものとなっている。

トム・ヨークは20人のミュージシャンと俳優のために『ヘイル・トゥ・ザ・シーフ』を「自ら作り直して」オーケストレーションするということで、各公演で音楽は生演奏される。このプロジェクトは「演劇、音楽、動きを融合させた熱狂的な新しいライヴ体験」と評されている。

※公開後、記事を修正しました。

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