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ザ・フレーミング・リップスとのコラボレーションで知られるネル・スミスが亡くなった。享年17歳だった。

訃報はコクトー・ツインズのサイモン・レイモンドによってソーシャル・メディアで発表されている。サイモン・レイモンドのレーベルであるベラ・ユニオンはネル・スミスと契約して、来年デビュー・アルバムをリリースしようとしていた。

サイモン・レイモンドは次のように述べている。「私たちの所属アーティストで、親愛なる友人であるネル・スミスが週末にブリティッシュ・コロンビア州で突如、悲劇的に亡くなったと聞いてショックを受け、打ちひしがれています。ネルは17歳で、2025年前半にベラ・ユニオンより最初のソロ・アルバムをリリースしようと準備をしていました。アルバムはペネロペ・アイルズのジャック・ウォルターとリリー・ウォルターと共にブライトンで制作されていました」

サイモン・レイモンドは死因については言及しなかったものの、ザ・フレーミング・リップスのウェイン・コインは現地時間10月7日に行われたポートランド公演で「彼女は交通事故で亡くなった」ことを明かしている。

ウェイン・コインは“Everything Has Changed”の前に次のように語っている。「今夜は悲しい発表があるんだ。ネルという名前のカナダ人の友人がいて、3年前に全曲ニック・ケイヴの曲による素晴らしいアルバムをレコーディングしたんだけど、今日は悲しいメッセージがある。昨日の晩、彼女は交通事故で亡くなったんだ。音楽の力と愛する人たちのそばにいることがどれだけ励みになるかを改めて思い知らされている」

ネル・スミスの遺族もソーシャル・メディアで声明を発表している。「非常につらいことですが、活発で、才能があり、ユニークで、美しい娘が、土曜日の夜に無残にも私たちから奪われてしまったことをお伝えします。この知らせに動揺しており、何をしたらいいのか、何を言ったらいいのか分かりません」

「彼女にはこの世界で体験することや与えることがもっともっとあったはずでした。しかし、17年間で多くのことを体験できたことに感謝したいと思います。彼女はこの世界に消えない足跡を残し、私たちの心には埋めようのない裂け目を残しました。今夜は子供たちをしっかりと抱きしめて、今は受け止めるためにも、そっとしておいてもらえればと思います。必要な時は声を上げたいと思います」

生前、2025年前半にベラ・ユニオンよりリリースされる予定のデビュー・アルバムに取り組んでいたネル・スミスだが、アルバムは死後にリリースされる見込みとなっている。

ネル・スミスが初めてザ・フレーミング・リップスと関わったのは2019年のことで、当時12歳の彼女がオウムの格好をして両親と一緒に彼らのコンサートの最前列にいたことにバンドが気づいたことがきっかけだった。その後、両者は連絡を取って、会うようになり、ネル・スミスは2021年にニック・ケイヴのカヴァー・アルバムの青写真を制作している。

当時14歳のネル・スミスがその音源をザ・フレーミング・リップスに送ったところ、さらに演奏が足されることとなり、2021年11月に『ホエア・ザ・ヴァイアダクト・ルームス』というタイトルでリリースされている。

ザ・フレーミング・リップスについては、メンバーのスティーヴン・ドローズの娘であるシャーロット・“ボウイ”・ドローズに捜索願いも出されている。16歳のシャーロット・“ボウイ”・ドローズが最後に目撃されたのは10月5日午前11時30分、シアトルのスペース・ニードルにてとなっている。身長170センチ、茶色の瞳、茶色のロングヘアであるシャーロット・“ボウイ”・ドローズはシアトル警察署によると、カーキの短パンとピンクの靴を着用していた。シアトル警察署では情報を求めている。

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