アンスラックスのギタリストであるスコット・イアンは、フィリップ・アンセルモがダイムバッシュで引き起こした人種差別問題に対して更に発言している。
フィリップ・アンセルモは、かつてのバンド仲間である故ダイムバッグ・ダレルを偲んで参加したハリウッドでのダイムバッシュでの演奏後にナチス式の敬礼をした上、「ホワイト・パワー(白人の力)!」と叫ぶ様子を映像に収められていた。
「スティックス・フォー・ストーンズ」によると、スコット・イアンは次のように語っている。「ただ許しを請うたからと言って、許されるべきとは限らないよ。このことが起きてから、フィリップ・アンセルモとは対話をずっと続けてきたんだ。あいつとは知り合って、30年くらい経つんだよ。兄弟みたいなものなんだ。家族なんだよ。もし、家族の誰かが問題を起こしたら、話し合って解決策を見つけようとするものだろ」
「たとえ、どんな背景があっても、こんな行動は、メタル界はもちろん、どんな世界でもあってはいけないことだ。言葉には威力があり過ぎるんだよ。特にフィリップ・アンセルモの言葉にはね」とギタリストであるスコット・イアンは、インタヴューで繰り返し語っている。「世の中には、あいつの発言のすべてを聞き入れてしまう、影響を受けやすい人たちが多すぎるんだから」
問題の行動は、以下の映像で見ることができる。
パンテラのギタリストだった故ダイムバッグ・ダレルを偲んで、ハリウッドで開催されたダイムバッシュに参加した際、演奏の終わりに挨拶をした場面で敬礼をして「ホワイト・パワー(白人の力)!」と叫ぶ様子いる様子を映像に収められており、その後謝罪を余儀なくされている。
フィリップ・アンセルモの正式な謝罪の映像はこちらから。
当初、フィリップ・アンセルモはこの行動を「冗談だ」としていたが、騒動の勃発後、オランダのフェスティバル出演を打ち切られていたのを受けて、フィリップ・アンセルモはダウンを脱退する意向を表明している。
ジョージア州のアトランタで行われたホラー・イベント「デイズ・オブ・ザ・デッド」に出演したフィリップ・アンセルモは、ステージ上でカラオケを披露している。
カラオケではザ・スミスの“How Soon Is Now”をカヴァーし、アフリカ系アメリカ人のヴォーカル・グループ、ジ・エー・リーグとも共演している。ジ・エー・リーグの公式サイトにはグループの志として「見本になるべきポジティブな人間になり、みんなが一緒に楽しく過ごせること、そして人種、年齢、性別、階級に関係なく成功できることを証明する」と記されている。
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