Andy Hughes/NME

Photo: Andy Hughes/NME

アパレル・ブランドのシュプリームのスポークスマンは、モリッシーが自身がモデルを務めた同ブランドの写真を無許可のものと訴えた件に応じている。

報道によると、モリッシーはスケーター・グッズでも知られ、アパレル・ブランドでもあるシュプリームの新しい広告に出演しており、そのポスターが日本とフランスでお目見えしている。この写真を撮ったのは世間を騒がせている写真家のテリー・リチャードソンで、写真は下記のようにインスタグラムで公開された。

@supremenewyork is back on Paris streets. #supreme #supremeparis #morrissey #campaign #paris #marais #streetculture

Clemsさん(@clemsblackrainbow)が投稿した写真 –

#streetlife 🙈🙉🙊

Chloe Sevignyさん(@chloessevigny)が投稿した写真 –

しかし、モリッシーによれば、彼はシュプリームがファストフード・チェーンのホワイト・キャッスルをスポンサーに持っていると知り、このプロジェクトから降りると申し入れたという。

モリッシーの起用は、以前シュプリームのモデルを務めたニール・ヤングに次ぐものとなっており、オッド・フューチャー、ジャスティン・ビーバーも近年このブランドの人気上昇に一役買っている。

だが、シュプリームから入手した声明によれば、シュプリームの代理人はモリッシーが同社との契約にサインしたのにもかかわらず、撮影セッションで撮られた写真すべてについての使用を何の説明もなしに拒否したと述べている。その後もモリッシーの協力を得られていないシュプリームは、現在世界で広告として掲示されている写真を採用したという。

シュプリームの声明は次の通り。

「2015年7月、シュプリームはモリッシーに同社のポスターとTシャツ広告への出演を依頼しました。このプロジェクトの意図は十分詳しくモリッシーに説明されており、どのようなヴィジュアルになるか、撮影のセットや写真家、製品化するアイテムがTシャツとポスターであることも告げられています。双方合意した契約で写真家はテリー・リチャードソンと決まっており、彼は過去にシュプリームの広告を多数手掛けたほか、モリッシーとも仕事をしていました。過去の広告に使った写真を参考用にモリッシーへ送っているため、意図したイメージは明白なものでした。モリッシーは高額の報酬を要求しましたが、シュプリームは全額前払いしました。撮影は2時間でモリッシーはその間自由に動き、自分の思うようにポーズを取っています。契約では、撮影セッションで撮った写真についてモリッシーが『理不尽な』拒絶をすることを禁じています」

「撮影で撮った写真からいくつかの選択肢を提案しましたが、モリッシーは理由を述べず、すべてを拒絶し、代わりに彼が自分でシュプリームのTシャツを着て撮った写真を広告に使うよう主張しました。この写真はこの後、彼の甥がインスタグラムで公開しています」

「この写真は使用できず、シュプリームは行き詰った状況を打開すべく非常に同理にかなった選択肢を3つ、繰り返しモリッシーに提示しました。すなわち①シュプリームの全額負担で撮影をすべてやり直す。②提案された多数のテリー・リチャードソンによる写真の中から1枚を選ぶ。③シュプリームがモリッシーに支払った報酬を返金する」

「モリッシーは何の理由も明らかにしないまま、3つの選択肢すべてを拒否し続けました。その後、彼は突然、シュプリームがホワイト・キャッスルのロゴをある一連の製品に使ったことがあり、彼自身はベジタリアンであることから、契約は恐らく破棄するというバカげた主張を繰り広げました」

「このような彼の策に対し、シュプリームは今一度、両者がこのプロジェクトから手を引くために、モリッシーに支払った報酬の返金を求めましたが、彼はこれを拒否しました」

「本件を解決しようと多くの努力を重ねましたが、他に手段がなく、シュプリームはモリッシーとの契約により、これらの写真を広告に採用するに至りました」

モリッシーは今のところ、このシュプリームの声明に応じてはいない。

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