スリップノットは亡きドラマーのジョーイ・ジョーディソンの遺産を管理する企業との訴訟が決着を迎えたことが明らかになっている。
昨年6月、ジョーイ・ジョーディソンの遺産を管理する企業は2013年にジョーイ・ジョーディソンがバンドを解雇された後、遺品を遺族に返すと約束したにもかかわらず、「ノットフェスでのスリップノットの巡回ミュージアムでジョーイ・ジョーディソンの名前と私物を使用し続け、ジョーイ・ジョーディソンの熱心なファンからの利益を懐に入れていた」として訴訟を起こしていた。
今回、『ブラバーマウス』の報道によれば、ジョーイ・ジョーディソンの遺産を管理する企業は9月17日に訴訟について無条件の和解を申し立てたという。和解の詳細については明らかにされていない。
当初の訴状でジョーイ・ジョーディソンの遺産を管理する企業は亡くなった際のバンドの対応についても言及していた。「なかでも最悪だったのはショーン・“クラウン”・クラハンとコリィ・テイラーが遺族に連絡を取り、お悔やみの言葉と共にジョーイ・ジョーディソンへの愛を伝えたとファンに公然と嘘をついたことです。これはまったくの嘘であり、インターネットであからさまな嘘を読まされたことで遺族は腹立たしく思いました。ショーン・“クラウン”・クラハンとコリィ・テイラーはジョーイ・ジョーディソンや家族のことを気にかけておらず、新作の宣伝とセールスのことだけを気にしていたのです」
ジョーイ・ジョーディソンは1995年にベーシストのポール・グレイとショーン・“クラウン”・クラハンとバンドを結成したメンバーで、2013年に個人的な理由という形で解雇されている。その後、ジョーイ・ジョーディソンは神経疾患の横紋筋炎を抱えることとなり、2021年7月に享年46歳で亡くなっている。
スリップノットのドラマーについてはジェイ・ワインバーグも10年に及ぶ活動を経て、昨年11月に解雇されている。
ジェイ・ワインバーグは当時の心境について次のように述べている。「11月5日の朝に電話をもらった時、寝耳に水で胸を痛めました。その直後にみなさんも知ることになる知らせを聞いたのです。しかし、私がクリエイティヴ面/アーティスト面で故郷だと思う素晴らしいコミュニティから受け取った溢れるような愛と応援には圧倒されていますし、感謝しています」
「混乱と悲しみもありますが、同じくらいの安らぎを与えてくれるものもあります。これを読んでいる方の多くは10年前、知り合ってもいませんでした。今は知り合いです。なので、表現しきれないほど感謝しています」
「これまでの10年間をみなさんと過ごし、音楽とアートの世界における特別な場所で愛を分かち合えたことは生涯の喜びとなりました」
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