オアシスはデビュー・アルバム『ディフィニトリー・メイビー』をコーンウォールのソーミルズ・スタジオでレコーディングしたスタッフが来年の再結成を前に当時の様子を振り返っている。
ザ・ストーン・ローゼズ、ミューズ、ロバート・プラントも使用してきたソーミルズ・スタジオでノエル・ギャラガーとリアム・ギャラガーはデビュー・アルバム『ディフィニトリー・メイビー』の大半をレコーディングしている。
「基本的にライヴ演奏でやり遂げていました。私の好きなレコーディング方法なんですよね」とソーミルズ・スタジオの共同オーナーで、サウンド・エンジニアのジョン・コンフィールドはBBCの新たなインタヴューで語っている。
「何度も演奏してきただろうなということが分かりました。だから、滞ることはありませんでした」とジョン・コンフィールドは続けている。
「そこの部屋に入って、バンッ、バンッ、バンッと、スリー・テイクもやれば、ものにしていたのです。こんなモンスター・アルバムになるなんてことは分かりませんでした」
リアム・ギャラガー、ノエル・ギャラガー、ギタリストのポール・“ボーンヘッド”・アーサーズ、ベーシストのポール・“ギグジー”・マッギーガン、ドラマーのトニー・マッキャロルというメンバーだったオアシスは、徒歩でトレッキングするか、潮の満ち引きに合わせて1日2往復するボートでしかアクセスできないスタジオに宿泊することともなっている。
「連中はターンテーブルのあったラウンジでよくビリヤードをやっていました」と当時のスタジオの管理人だったルース・テイラーは語っている。「ここではレコーディングされなかったファースト・シングル“Supersonic”がレコード会社から送られてきて、リアムはそれをかけながら『ルース、これを聴いてくれ。俺たちは大きな存在になるからな』と言っていました」
ソーミルズ・スタジオの共同オーナーであるデニス・スミスは、モノウ・ヴァレー・スタジオでレコーディングを行った後、バンドは「もう一度レコーディングすることを切望していました。それに10日間が取られたんですが、今度こそ見事にやってのけたのです」と語っている。
「技術面ではあらゆるルールに反していたかもしれませんが、そのサウンドは素晴らしかったのです」とデニス・スミスは続けている。
『ディフィニトリー・メイビー』には“Rock ‘n’ Roll Star”、“Live Forever”、“Cigarettes & Alcohol”といった代表曲が収録され、今年8月に30周年記念盤がリリースされている。
30周年記念盤にはノエル・ギャラガーとカラム・マリーニョが初めてミックスを手がけた、モノウ・ヴァレー・スタジオでの幻のオリジナル・レコーディング・セッションからの楽曲のほか、コーンウォールのソーミルズ・スタジオで録音された同アルバムからのアウトテイクが収録されている。さらにはオリジナルLPのボーナス・トラック“Sad Song”の未発表デモ・ヴァージョンも収録されており、この別ヴァージョンではリアム・ギャラガーのヴォーカルが聴くことができる。
オアシスについては30周年記念盤のリリース後、リアム・ギャラガーとノエル・ギャラガーで再結成することが発表されている。
オアシスは2025年にUKとアイルランドで再結成公演を行うことを発表しており、これは2009年のオアシスの解散以来、リアム・ギャラガーとノエル・ギャラガーが16年ぶりに共演するもので、バンドは以下の声明を発表している。「銃声は止んだ。星は揃った。長い待ち時間は終わった。会いに来てくれ。テレビ中継はないだろう」
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