デヴィッド・ギルモアはピンク・フロイドの名曲で「歌うと違和感を感じてしまう」3曲を明かしている。
デヴィッド・ギルモアは9月末から11月頭にかけてアメリカとヨーロッパの数都市でライヴを行うことが決定しており、これは彼にとって8年ぶりの本格的なステージ復帰となっている。
デヴィッド・ギルモアは『モジョ』誌のインタヴューでライヴでセットリストに入ることのないピンク・フロイドの名曲について語っている。
「昔の曲には歌うと違和感を感じてしまうものがあるんだ」とデヴィッド・ギルモアは語っている。「“Run Like Hell”は好きなんだけどね。あの曲で作った音楽のほうは気に入っているけど、『You better run, run, run……』という歌詞については、分からないけど、今となっては怖くて暴力的に聴こえるんだよ」
デヴィッド・ギルモアは次のように続けている。「“Another Brick In The Wall”もやらない曲の一つだろうね。自分のバンドではやったことがないんじゃないかと思う。でも、ロジャー・ウォーターズ後のピンク・フロイドでも不本意ながらやっていたんだけどね。“Money”もそうだね。やることはないだろうね」
しかし、ツアーではファンに人気のピンク・フロイドの曲も演奏されるとデヴィッド・ギルモアは語っている。「基本的に自分の音楽だと思えるものにこだわっていくよ。自分の曲だと思えるものだよね。“Comfortably Numb”、“Wish You Were Here”、“Shine On You Crazy Diamond”とかかな」
先日、デヴィッド・ギルモアはピンク・フロイドのカタログ音源の権利を売却することについてインタヴューで語っている。「意思決定や継続に関わる議論から解放されるというのは私の夢だった。経済的な観点から言うと、興味はないんだ。ずっとはまってきた泥沼から抜け出せるということだけに興味があるんだよ」
『ファイナンシャル・タイムズ』紙によれば、ピンク・フロイドのカタログ音源の権利が売却されることになれば、その金額は5億ドルになるとも報じられている。
同じインタヴューでデヴィッド・ギルモアはロジャー・ウォーターズについて語るのは「退屈だ」と語っている。
「いつかは話すことになるんだろうけど、でも、今は話すつもりはないよ。退屈だからね。以上だよ」とデヴィッド・ギルモアは答えている。「前にも言った通り、僕が30代の時に彼は僕らのポップ・グループを脱退した。今じゃ年寄りだし、関わりもない。彼の作品のことも知らないし、このことについては話すことがないんだよ」
デヴィッド・ギルモアは9月6日に9年ぶりとなる通算5作目のソロ・アルバム『邂逅』をリリースしており、全英アルバム・チャートで1位を獲得している。
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