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クイーンは新たにリミックス&リマスターされた1973年発表のデビュー・アルバム『戦慄の王女(クイーンI)』が様々なエディションでリリースされることが決定している。

今回のエディションは発表から半世紀以上を経て10月25日にリリースされるもので、この度ジャスティン・シャーリー=スミス、ジョシュア・J・マクレー、クリス・フレドリクソンの手によりリミックス及び修復が施され、バンド自身が長年望んでいたサウンドに生まれ変わっているという。

1970年にヴォーカリストのフレディ・マーキュリー、ギタリストのブライアン・メイ、ドラマーのロジャー・テイラーによって結成され、ベーシストのジョン・ディーコンが加わることになったクイーンはその3年後にデビュー・アルバムをリリースすることとなっている。

「最初の3年は信念と憤りの時期だった。お金はなかったけど、自分たちには多くの信念とエネルギーがあったんだ」とロジャー・テイラーは語っている。

「午前3時にスタジオに到着して、それから何時間でも作業を続けた。大変だったよ。自信満々だったから、魂が死んでしまうことはなかった。生まれつきの優しさと傲慢さがあって、自分たちはいいバンドで、まったく違うと思っていたんだ」

オリジナルの収録曲のリミックス&リマスター・ヴァージョンに加え、今回のリイシューには多くの新しい音源も収録される。

6CD+1LPから成る『戦慄の王女(クイーンI):ボックス・セット』(コレクターズ・エディション)には43曲の新ミックスが追加され、全63曲が収録される。その中にはスタジオ内でのメンバー達の親密な様子をありのままに捉えた音源や、デモ、レアなライヴ音源、さらに1970年8月にロンドンで行われたクイーン初のライヴ・パフォーマンスの未発表音源も含まれている。

さらに1973年のリリース時にはオリジナル・アルバムに収録されていなかった“Mad The Swine”は本来予定されていた曲順通りに収録されている。この曲はバンドとプロデューサーの間で意見が分かれて収録されなかったが、1972年にバンドが望んでいた通り、“Great King Rat”と“My Fairy King”の間の4曲目に収録されている。

また、手書きの歌詞や本作に関わる貴重な資料が掲載された全108ページのブックレットも同梱される。

「本作は単なるリマスターではない。これは、クイーンのデビュー・アルバム全体を再構築した、まったく新しい2024年版だ。そして後知恵のご利益として、今回これを『Queen I』(*邦題は『戦慄の王女(クイーンI)』に変更)と改名することにした」とブライアン・メイはライナーノーツで述べている。

「演奏と歌はすべて1973年の発表当初とまったく同じままだけれども、全楽器で、当時僕らが目指していた“ライヴ”感のあるアンビエントなサウンドを再現するため、再検討を行った。その結果、本来そうあるべきだったサウンドを放つ『戦慄の王女』が、現代の知識と技術を駆使して – 初めて – 誕生したというわけだ。2024年版『戦慄の王女(クイーンI)』(Queen I)こそ、僕らがずっと皆さんにお届けしたいと夢見ていたデビュー・アルバムなんだ」

日本では輸入国内仕様のコレクターズ・エディション(6SHM-CD+LP)、デラックス・エディション(2SHM-CD)、通常盤(1SHM-CD)の3形態がリリースされる。

リリースの詳細は以下の通り。

戦慄の王女(クイーンI)
QUEEN I
2024年10月25日(金)全世界同時発売

コレクターズ・エディション
商品形態:6CD+1LP
品番:UICY-80529
価格:33,000円(税込)
輸入国内仕様 / 1,500セット限定発売

デラックス・エディション
商品形態:2CD
品番:UICY-80530/1
価格:4,400円(税込)

通常盤
商品形態:CD
品番:UICY-16255
価格:2,860円(税込)

CD1: 『戦慄の王女(クイーンI)』 (2024ミックス) QUEEN I (2024 MIX)
1. 炎のロックン・ロール Keep Yourself Alive
2. ドゥーイング・オール・ライト Doing All Right
3. グレイト・キング・ラット Great King Rat
4. マッド・ザ・スワイン Mad The Swine
5. マイ・フェアリー・キング My Fairy King
6. ライアー Liar
7. ザ・ナイト・カムズ・ダウン The Night Comes Down
8. モダン・タイムス・ロックン・ロール Modern Times Rock ‘n’ Roll
9. サン・アンド・ドーター Son And Daughter
10. ジーザス Jesus
11. 輝ける7つの海 Seven Seas Of Rhye…

CD2: ディ・レーン・リー・デモ – 2024ミックス DE LANE LEA DEMOS – 2024 MIX
1. 炎のロックン・ロール Keep Yourself Alive
2. ザ・ナイト・カムズ・ダウン The Night Comes Down
3. グレイト・キング・ラット Great King Rat
4. ジーザス Jesus
5. ライアー Liar



CD3: 『戦慄の王女(クイーンI)』セッション QUEEN I SESSIONS
1. 炎のロックン・ロール(トライデント・テイク13 – 未使用マスター) Keep Yourself Alive (Trident Take 13 – Unused Master)
2. ドゥーイング・オール・ライト(トライデント・テイク1 – with ガイド・ヴォーカル) Doing All Right (Trident Take 1 – with Guide Vocal)
3. グレイト・キング・ラット(ディ・レーン・リー・テイク1 – with ガイド・ヴォーカル) Great King Rat (De Lane Lea Take 1 – with Guide Vocal)
4. マッド・ザ・スワイン(トライデント・テイク3 – with ガイド・ヴォーカル) Mad The Swine (Trident Take 3 – with Guide Vocal)
5. マイ・フェアリー・キング(トライデント・バッキング・トラック・イン・デベロップメント) My Fairy King (Trident Backing Track In Development)
6. ライアー(トライデント・テイク1 – 未使用マスター) Liar (Trident Take 1 – Unused Master)
7. ザ・ナイト・カムズ・ダウン(ディ・レーン・リー・テイク1 & 2 – with ガイド・ヴォーカル) The Night Comes Down (De Lane Lea Takes 1 & 2 – with Guide Vocal)
8. モダン・タイムス・ロックン・ロール(トライデント・テイク8 & 9) Modern Times Rock ‘n’ Roll (Trident Takes 8 & 9)
9. サン・アンド・ドーター(トライデント・テイク1 & 2 – with ガイド・ヴォーカル) Son And Daughter (Trident Takes 1 & 2 – with Guide Vocal)
10. ジーザス(ディ・レーン・リー・テイク2 – with ガイド・ヴォーカル) Jesus (De Lane Lea Take 2 – with Guide Vocal)
11. 輝ける7つの海(トライデント・テイク3) Seven Seas Of Rhye… (Trident Take 3)
12. シー・ホワット・ア・フール・アイヴ・ビーン(ディ・レーン・リー・テスト・セッション) See What A Fool I’ve Been (De Lane Lea Test Session)

CD4: 『戦慄の王女(クイーンI)』 – バッキング・トラック QUEEN I  – BACKING TRACKS
1. 炎のロックン・ロール Keep Yourself Alive
2. ドゥーイング・オール・ライト Doing All Right
3. グレイト・キング・ラット Great King Rat
4. マッド・ザ・スワイン Mad The Swine
5. マイ・フェアリー・キング My Fairy King
6. ライアー Liar
7. ザ・ナイト・カムズ・ダウン The Night Comes Down
8. モダン・タイムス・ロックン・ロール Modern Times Rock ‘n’ Roll
9. サン・アンド・ドーター Son And Daughter
10. ジーザス Jesus
11. 輝ける7つの海 Seven Seas Of Rhye…

CD5: 『戦慄の王女(クイーンI)』アット・ザ・BBC QUEEN I AT THE BBC
1. マイ・フェアリー・キング(BBCセッション1、1973年2月) My Fairy King (BBC Session 1, February 1973)
2. 炎のロックン・ロール(BBCセッション1、1973年2月) Keep Yourself Alive (BBC Session 1, February 1973)
3. ドゥーイング・オール・ライト(BBCセッション1、1973年2月) Doing All Right (BBC Session 1, February 1973)
4. ライアー(BBCセッション1、1973年2月) Liar (BBC Session 1, February 1973)
5. 炎のロックン・ロール(BBCセッション2、1973年7月) Keep Yourself Alive (BBC Session 2, July 1973)
6. ライアー(BBCセッション2、1973年7月) Liar (BBC Session 2, July 1973)
7. サン・アンド・ドーター(BBCセッション2、1973年7月) Son And Daughter (BBC Session 2, July 1973)
8. モダン・タイムス・ロックン・ロール(BBCセッション3、1973年12月) Modern Times Rock ‘n’ Roll (BBC Session 3, December 1973)
9. グレイト・キング・ラットGreat King Rat (BBC Session 3, December 1973)
10.サン・アンド・ドーター(BBCセッション3、1973年12月) Son And Daughter (BBC Session 3, December 1973)
11. モダン・タイムス・ロックン・ロール(BBCセッション4、1974年4月) Modern Times Rock ‘n’ Roll (BBC Session 4, April 1974)



CD6: 『戦慄の王女(クイーンI)』ライヴ QUEEN I LIVE
1. サン・アンド・ドーター(ライヴ・アット・ザ・レインボー – 1974年3月) Son And Daughter (Live at the Rainbow – March 1974)
2. ギター・ソロ(ライヴ・アット・ザ・レインボー – 1974年3月) Guitar Solo (Live at the Rainbow – March 1974)
3. サン・アンド・ドーター(リプリーズ)(ライヴ・アット・ザ・レインボー – 1974年3月) Son And Daughter (Reprise) (Live at the Rainbow – March 1974)
4. グレイト・キング・ラット)(ライヴ・アット・ザ・レインボー – 1974年3月) Great King Rat (Live at the Rainbow – March 1974)
5. 炎のロックン・ロール(ライヴ・アット・ザ・レインボー – 1974年3月) Keep Yourself Alive (Live at the Rainbow – March 1974)
6. ドラム・ソロ(ライヴ・アット・ザ・レインボー – 1974年3月) Drum Solo (Live at the Rainbow – March 1974)
7. 炎のロックン・ロール(リプリーズ)(ライヴ・アット・ザ・レインボー – 1974年3月) Keep Yourself Alive (Reprise) (Live at the Rainbow – March 1974)
8. モダン・タイムス・ロックン・ロール(ライヴ・アット・ザ・レインボー – 1974年3月) Modern Times Rock ‘n’ Roll (Live at the Rainbow – March 1974)
9. ライアー(ライヴ・アット・ザ・レインボー – 1974年3月) Liar (Live at the Rainbow – March 1974)
10. ハングマン(ライヴ・イン・サンディエゴ – 1976年3月) Hangman (Live in San Diego – March 1976)
11. ドゥーイング・オール・ライト(ライヴ・イン・サンディエゴ – 1976年3月) Doing All Right (Live in San Diego – March 1976)
12. ジーザス(ライヴ・アット・インペリアル・カレッジ – 1970年8月) Jesus (Live at Imperial College – August 1970)
13. アイム・ア・マン(ライヴ・アット・インペリアル・カレッジ – 1970年8月) I’m A Man (Live at Imperial College – August 1970)

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