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ビヨンセは『ルネッサンス』と『カウボーイ・カーター』という近作2作でミュージック・ビデオを制作していないことについて自身の見解を明かしている。

『ルネッサンス』と『カウボーイ・カーター』の成功、ひいてはそこから生まれた数々のヒット曲にもかかわらず、ビヨンセは意図的にアルバムに伴うミュージック・ビデオを公開していない。今回、『GQ』誌のインタヴューでビヨンセはその決断の背景となった考えについて語っている。

ビヨンセは次のように述べている。「ヴィジュアルばかりに目が行く時代に世界が声に集中するというのが重要だと思ったの。音楽というのはその歴史としても、楽器の使い方としても本当に豊かなもので、消化するのにも、堪能するのにも、理解するのにも数ヶ月がかかる。だから、音楽には、それ自体が息をする空間が必要だと思う」

ビヨンセは次のように続けている。「時に映像というのは声や音楽のクオリティから気をそらしてしまったりもする。何年にも及ぶ労力と細かい部分がアルバムには込められていて、4年以上の歳月がかかっていたりする。音楽だけで十分だと思う。世界各地のファンが映像になるし、ツアーが映像になるし、映画でも映像が観られるんだから」

ビヨンセはミュージック・ビデオの歴史において最も象徴的なアーティストの一人であり、“Single Ladies”のコリオグラフィーは賞を受賞しなかったことで、2009年のMTVビデオ・ミュージック・アウォーズでカニエ・ウェストの悪名高い乱入を引き起こすこととなっており、“Formation”など、数え切れないミュージック・ビデオで知られている。

ビヨンセは今年3月に『カウボーイ・カーター』をリリースしたことで、カントリー・アルバムで全米アルバム・チャート1位を獲得した初の黒人女性アーティストとなっている。

ビヨンセは『カウボーイ・カーター』が米『ビルボード』誌のトップ・カントリー・アルバムのチャートで1位を獲得したことも明らかになっており、これも黒人女性アーティストとしては初となっていた。

新作『カウボーイ・カーター』は全米アルバム・チャートでも首位に立ったことが明らかになっており、ビヨンセにとって首位を獲得した8枚目のアルバムとなっている。

アルバムには多くの賛辞が寄せられており、ポール・マッカートニーはビヨンセによる“Blackbird”のカヴァーについてコメントして「人種間の緊張」を和らげるために使用したことを称賛している。ミシェル・オバマ元大統領夫人も『カウボーイ・カーター』について賛辞を寄せている。

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