Photo: GETTY / Andy Ford

イングリッシュ・ティーチャーのデビュー・アルバム『ディス・クドゥ・ビー・テキサス』が2024年のマーキュリー・プライズを受賞している。

リーズ出身の4ピースであるイングリッシュ・ティーチャーは、チャーリーXCXの『ブラット』、ザ・ラスト・ディナー・パーティーの『プレリュード・トゥ・エクスタシー』らを凌いで、現地時間9月5日に開催された授賞式で2024年のマーキュリー・プライズを受賞している。

ロンドンのアビイ・ロード・スタジオで開催された授賞式ではDJのジャムズ・スーパーノヴァがバンドにマーキュリー・プライズを手渡しており、ヴォーカリストのリリー・フォンテインは次のように語っている。「見て、ママ。こんなことになるなんて考えてもいなかった」

メンバーが家族や友人への感謝の思いを語るなかで、ギタリストのルイス・ホワイティングは「リーズにいるみんな」に感謝の思いを伝えている。「自分の母親がアートワークをやってくれたの。彼女には特別な感謝を伝えたい」とリリー・フォンテインは続け、地元のブルーデネル・ソーシャル・クラブなど、リーズの音楽シーンへの感謝も口にしている。

審査員チームは次のように述べている。「マーキュリー・プライズの審査員にとってきつい1年でした。12枚の最終候補は私たちの多様で豊かな音楽的状況を反映したものです。それぞれの作品に多くのパッションと熱意が溢れていました」

「最終的にイングリッシュ・ティーチャーの『ディス・クドゥ・ビー・テキサス』はオリジナリティと個性で抜き出ていると一致しました。シュールレアリズムと社会的観察がミックスされた魅力的な歌詞は、音楽的な斬新さをさりげなく纏いながら、従来のギター・バンド・フォーマットへの新鮮なアプローチを示していました。『ディス・クドゥ・ビー・テキサス』は聴く度に新たな深みを見せてくれて、未来の名作の証です」

2023年の『NME』のインタヴューでルイス・ホワイティングは自分たちについて「音楽業界という大釜で旋回している」と評しており、リリー・フォンテインは歌詞について次のように説明している。「私の音楽は日常的なあるあるを描いたものではありません。自分がどう感じたかを伝えるのに多くの時間を費やしています」

ルイス・ホワイティングはアルバムについて次のように続けている。「こうした曲のまとまりは、今の自分たちがどこにいるのかを反映している感じがしていて、一つのサウンドに留まりたいわけでもない。壮大なサウンドのバラードなんかもあるんだ。証明すべき時に来ているんだと思う」

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