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リアム・ギャラガーから『モーニング・グローリー』のゴールド・ディスクをもらったオアシスの大ファンはゴールド・ディスクを返す代わりに再結成公演のチケットがほしいと語っている。

オアシスは「オアシス・ライヴ25」と銘打って17公演に及ぶUK&アイルランド公演を行うことを発表している。

この公演はノエル・ギャラガーとリアム・ギャラガーが16年ぶりに同じステージで共演するものとなり、4億ポンドという驚異的な興行収入も見込まれている。

UK&アイルランド公演のチケットは現地時間8月31日に販売されており、同日中に完売している。チケットには多くの人が殺到しており、購入まで数時間に及ぶ待ち時間が発生した人もいると報じられている。

スティーヴニッジに住むオアシスのファンであるアンソニー・ラニもチケットを手に入れられなかった一人で、オアシスの貴重な一品と再結成公演のチケットを交換したいと述べている。

地元紙『ザ・コメット』によれば、アンソニー・ラニはわずか15歳だった1996年に友人たちとリアム・ギャラガーの住所を知って、当時ロンドンのセント・ジョンズ・ウッドにあったリアム・ギャラガーの自宅を訪れている。

「その場を訪れて、ドアをノックしたんだ。彼は窓のところに姿を現して、怒っている様子だったね」とアンソニー・ラニは『ザ・コメット』に語っている。

「彼は身振り手振りでタバコがほしいと僕らに伝えてきた。それで、ドアのところに来て、僕らと話をしてくれたんだ」

アンソニー・ラニは「生意気にも」廊下に飾られていたゴールド・ディスクを一つくれないかと言ってみることにしたと語っている。

「ただ見せてくれるだけなのかと思ったら、リアムは『言わないと手に入らないからな』って、くれたんだ。信じられなかったよ」

ゴールド・ディスクは『モーニング・グローリー』がアイルランドで11万枚を売り上げたことを示すものだったという。

アンソニー・ラニは店に入って新聞紙でゴールド・ディスクを包もうとしていると、すぐにリアム・ギャラガーの家に呼び戻されたと語っている。

「人が店に入ってきて、『リアムが家に戻ってきてもらいたいと言っている』と言われたんだ」

「戻ってドアをノックしたら、家に入れてくれた。それで、彼は僕の前に座って、『いいか、お前のために素敵なことをしたんだから売るなよ』と言った。売らないと約束したから、今も持っているんだよ」

アンソニー・ラニはオアシスがウェンブリー・スタジアムで再結成公演を行う来年の7月30日に44歳を迎えるとのことで、30年近くを経て、ゴールド・ディスクを返す代わりに再結成公演のチケットがほしいと語っている。

「友人と共にこの週末はチケットが手に入らなくて、腹がたったよ。昔からのファンだからね」とアンソニー・ラニは語っている。

「リアムにゴールド・ディスクを返す代わりにチケットをもらえたら面白いかもしれないと思ったんだけどね」

アンソニー・ラニは再結成公演に行くことは「何よりも大切なこと」だとも述べている。

再結成公演のチケットについてはチケットマスターのダイナミック・プライシング・ポリシーによりチケットの価格が148ポンドから355ポンドへと倍増したとの報道もあり、それにより購入を残念ながら断念したファンもいるという。

この騒動を受けて、イギリスの広告基準局にはチケットマスターのオアシス公演の広告について「入手可能性と価格について誤解を招く表示」をしているといった450件の苦情が寄せられている。

その結果、リサ・ナンディ文化相は現地時間9月2日に「ダイナミック・プライシング」とチケット二次販売サイトの調査を進めるよう指示している。

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