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フー・ファイターズはドナルド・トランプ元大統領の選挙集会で“My Hero”が使われたことについて支持していないことを表明したが、ドナルド・トランプ陣営は曲をかける「ライセンス」を得ていると主張している。

ドナルド・トランプ元大統領は8月23日にアリゾナ州グレンデールで行われた集会で、無所属の大統領候補として選挙戦を撤退することを発表したロバート・ケネディ・ジュニアを迎えており、ロバート・ケネディ・ジュニアが登場する時にフー・ファイターズの“My Hero”がかけられている。

集会後にファンがツイッターで曲を使用する許可を出したのかと尋ねると、フー・ファイターズのアカウントはそれに対して「ノー」と答えている。その後、フー・ファイターズのスポークスパーソンは米『ビルボード』誌に次のように語っている。「フー・ファイターズは許可を求められていませんし、もし求められたとしても、許可していなかったでしょう」

フー・ファイターズはドナルド・トランプ元大統領の陣営に対して「適切な対処を行う」としており、今回の使用によるロイヤリティはカマラ・ハリス副大統領&ティム・ウォルズ副大統領候補の選挙活動に寄付するとも述べている。

しかし、今回ドナルド・トランプ元大統領のスポークスパーソンであるスティーヴン・チャンはフー・ファイターズ側の主張に反論しており、『ザ・ヒル』に対して「曲をかけるライセンスは有していた」と述べている。その後、『インディペンデント』紙はライセンスを認める有効な書類を入手している。

スティーヴン・チャンはフー・ファイターズの曲名を使いながら「こんな時代(“Times Like These”)だからこその事実が重要なんだ。嘘つき(“Pretender”)になるな」と述べている。

フー・ファイターズはスティーヴン・チャンの投稿には反応を示していない。

ドナルド・トランプ元大統領は著作権で保護された楽曲を作者の許可なく使用してきており、先日、ビヨンセはドナルド・トランプ元大統領が自身の楽曲“Freedom”を使った動画を投稿したことを受けて、使用禁止命令を申請している。

“Freedom”については現地時間7月22日にカマラ・ハリス副大統領がデラウェア州ウィルミントンで開催された初めての選挙スタッフ集会で登場する時の入場曲として使用していた。

“Freedom”はビヨンセが2016年に発表した通算6作目となるアルバム『レモネード』に収録されており、ビヨンセはカマラ・ハリス副大統領の使用について許可を出している。

また、ドナルド・トランプ元大統領は自身のソーシャル・メディア「トゥルース・ソーシャル」のアカウントでテイラー・スウィフトが自身を支持しているかのような、AIによって生成された虚偽の画像を投稿している。

そのうちの1枚の画像は、テイラー・スウィフトがアンクル・サム風の衣装を着たもので、昔の軍の募集ポスターを彷彿とさせるものとなっている。画像には「テイラーはあなたにドナルド・トランプに投票してほしいと思っている」と記されている。

加えてドナルド・トランプ元大統領はウィーンでのテロ未遂事件を受けてテイラー・スウィフトのファンが「ドナルド・トランプ支持になった」とするフェイク・ニュースもシェアしている。

写真の中には女性が「スウィフティーズはトランプを支持」と描かれたTシャツを来ている女性の、AIが生成した画像も含まれている。

一方、フー・ファイターズのデイヴ・グロールはフー・ファイターズを結成するきっかけになったアイルランド人ヒッチハイカーの身元が明らかになっている。

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