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ノエル・ギャラガーは8月29日にオアシスのデビュー・アルバム『ディフィニトリー・メイビー』が30周年を迎えるにあたってインタヴューに答えている。

ノエル・ギャラガーはジャーナリストのジョン・ロブによるインタヴューをマンチェスターのシフターズ・レコーズで受けており、オアシスのデビュー・アルバムについて語っている。

「リアムがボーンヘッドと一緒になったことで、俺に加入しないか訊いてきたんだ。俺が加入したことで展望が見えてくることになったんだ」とノエル・ギャラガーはオアシスの始まりについて語っている。「実際、オアシスの2度目のリハーサルで、うちの奴が『お前には曲があるんだろ』と言ってきたんだ」

「『この曲をやるなら、俺はこう弾くから、お前はこう弾いてくれ』って感じで、全員で合わせてみたら、爆弾が爆発したんだ。俺も『マジか。こりゃすげえな』と思ったよ」

ノエル・ギャラガーは若い頃は仕事に就けなくて、音楽が「この状況を抜け出す方法だった」と説明している。「そういうものだった。いい曲があって、いいバンドがいた。でも、ザ・ストーン・ローゼズがいなくなって、ハッピー・マンデーズがバラバラになったことで、みんなを駆り立てるバンドがいなくなったんだよ」

ノエル・ギャラガーはオアシスが「人々によって生み出されたバンド」だと評している。「1993年に『ギター・ミュージックはどうなる?』と尋ねても、『19歳の横柄なシンガーがいるマンチェスターのバンドがいて、曲も書いているんだけど、死んだ奴らの音楽みたいな曲なんだ。でも、他の3人の見た目が配管工みたいなんだけどね』なんて言うわけがない。あり得ないわけでね。誰にも分からなかったんだ」

ノエル・ギャラガーはオアシスの曲がエリート主義的ではなく、包括的なスタンスで、アシッド・ハウスの「共同体的な感覚」から影響を受けていると語っている。1993年にリヴァプールで制作したデモ音源『ライヴ・デモンストレーション』から『ディフィニトリー・メイビー』をレコーディングするまでの道のりは計画したものではなく、14回か15回くらいしかライヴをやったことがなく、たまたまそうなったと語っている。

ノエル・ギャラガーはウェールズのモンマス近郊のモノウ・ヴァレー・スタジオで行われたレコーディングについて次のように振り返っている。「機材もなくて、マーシャルさえなかった。モノウ・ヴァレー・スタジオではVOXのAC30とHHのアンプしかなくて、ソーミルズ・スタジオでやる頃にはマーシャルもWEMドミネーターもあった。それでああいうサウンドなんだよ」

インタヴュー動画はこちらから。

オアシスの『ディフィニトリー・メイビー』の30周年記念盤は8月30日にリリースされる。限定デラックス2CD、デラックス4LPフォーマット(2形態共に、国内盤も同日発売予定)のほか、カラー・ヴァイナルは“Up In The Sky”の「learning to fly」という歌詞からインスパイアされたブルー&ホワイト・マーブルの2LP、“Digsy’s Dinner”の「Strawberries and cream」という歌詞からインスパイアされたピンク&ホワイト・マーブル2LPの2仕様も発売される。さらに、限定エディションのブルー・カセットとデジタル・フォーマットも合わせて全5形態でのリリースとなる。

30周年記念デラックス・エディションにはノエル・ギャラガーとカラム・マリーニョが初めてミックスを手がけた、モノウ・ヴァレー・スタジオでの幻のオリジナル・レコーディング・セッションからの楽曲のほか、コーンウォールのソーミルズ・スタジオで録音された同アルバムからのアウトテイクが収録される。

30周年を記念してアートワークも新しいものになるとのことで、オリジナル盤のアートデザイナーであるマイクロドットのブライアン・キャノンと、スリーヴ写真家のマイケル・スペンサー・ジョーンズが手がける新たなアートワークに、クリエイション・レコーズのアラン・マッギーと、ジャーナリストのヘイミッシュ・マクベインがライナーノーツを寄稿する。

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