クイーンのギタリストであるブライアン・メイはイギリスにおけるアナグマの駆除に関するジェレミー・クラークソンの見解について「バカバカしい」と語っている。
今回、ブライアン・メイはウシ型結核菌に関してアナグマを駆除することなく予防する方法についてのBBCのドキュメンタリーに出演している。
現行の法律では結核検査で陽性反応が出た牛は処分されなければならず、結核の感染はアナグマによって広がると見られている。
ブライアン・メイは長年にわたってアナグマの駆除に反対を表明しており、ドキュメンタリー番組『ブライアン・メイ:ザ・バジャーズ、ザ・ファーマーズ&ミー』はアナグマを殺すことなく、病気を根絶する4年間のプロジェクトを追ったものとなっている。
テレビ番組『トップ・ギア』の司会であるジェレミー・クラークソンはブライアン・メイの考え方に反対で、アナグマがウシ型結核菌を蔓延させ、動物に損害を与えることに焦点を当てたアマゾン・プライム・ビデオの番組『ジェレミー・クラークソン 農家になる』も制作している。
ジェレミー・クラークソンは『ジェレミー・クラークソン 農家になる』でアナグマの「頭をハンマーで叩きつける」べきだと冗談を飛ばしており、後に『デイリー・メール』紙に次のように語っている。「アナグマはいい動物ではない。ブライアン・メイにだまされないでくれ」
意見の違いからブライアン・メイとジェレミー・クラークソンは2013年にも衝突しているが、今回ブライアン・メイはジェレミー・クラークソンが「間違っている」と述べている。
「ジェレミー・クラークソンが悪いとは思わない。彼は知らないんだよ。この状況については新参者だからね。アナグマの息を通してウシ型結核菌が伝染ると言っている人を鵜呑みにしているんだ。バカバカしいよね」とブライアン・メイは『テレグラフ』紙に語っている。
「でも、彼には400万人のテレビ視聴者がいて、残念ながら人々は信じてしまうことになる。ジェレミー・クラークソンとは腹を割って話をしてみたいな。彼は僕をけなしてくるけど、自分はそういうことをするつもりはないんだ」
ブライアン・メイのアナグマに関するドキュメンタリーはBBC 2で現地時間8月23日21時に放送される。
ブライアン・メイがアナグマをめぐって対立することになったのはジェレミー・クラークソンだけではなく、2019年にはグラストンベリー・フェスティバルの主催者であるマイケル・イーヴィスと対立して、グラストンベリー・フェスティバルには出演しないとも語っている。
マイケル・イーヴィスはアナグマがウシ型結核菌に感染していた場合のリスクを考えれば、駆除は必要な処置だとして「彼は農業にとっては危険な存在だ」と述べていた。
昨年、ブライアン・メイはグラストンベリー・フェスティバルへの出演について改めて自身の見解を語っている。「出演するかって? しないよ。正しい理由もないのにアナグマを殺すことに賛成している人物が運営しているんだからね。同意できないよ」
「出演を依頼してきたことがあったかって? 同じ気持ちだから、向こうも僕がどう思っているか、分かっているはずだよ」
2021年、ブライアン・メイは絶滅危惧種の野生動物を保護するために香水を発表している。
「セイヴ・ミー」と題された香水はブライアン・メイとイタリアのブランドであるセルヨッフの創設者であるセルジオ・モモとのコラボレーションとなっている。
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