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アイアン・メイデンのドラマーであるニコ・マクブレインは軽い脳梗塞になる前のように「演奏できない」曲があることを明かしている。

ニコ・マクブレインは2023年1月に一過性脳虚血発作による軽い脳梗塞となり、肩から下の右半身が麻痺することとなっている。

ニコ・マクブレインは完治を目指して10週間に及ぶ「集中セラピー」を行っており、数ヶ月で「フューチャー・パスト・ツアー」に向けて他のバンド・メンバーとリハーサルを行うことができるようになったという。

今回『ワシントン・タトゥー』のポッドキャストに出演したニコ・マクブレインは病気の影響について語っている。

「16分のロールから32分のロールに入るのはもうできないんだよね」とニコ・マクブレインは1983年発表の名曲“The Trooper”について語っている。

「できなくなってしまって、フィルはもう演奏していないんだ。スピードの問題だよね。ゆっくりだったら何でもできるけど、曲のグルーヴを保てる限りはいつもどおり演奏しなくちゃならないからね」とニコ・マクブレインは語り、それ以外は問題ないと述べている。

昨年12月、ニコ・マクブレインは『メタル・ハマー』誌のインタヴューで脳梗塞は「本当につらい」体験だったと語っている。

「最初に判明した時は『これで終わりだ。もうドラムを叩くことはできない』と思った。3ヶ月後にはツアーがあった。病院では時間がたくさんあったから、内省することになった。妻は本当に心の拠り所として励ましてくれて、ずっと一緒にいてくれたよ」

ニコ・マクブレインは他のバンド・メンバーからも支えられたと語っている。「この時期はずっとスティーヴ・ハリスと連絡を取っていたんだ。もちろん、他のメンバーとも携帯電話なんかで話をしたよ。全員が励ましてくれたんだけど、誰よりも励ましてくれたのはスティーヴだった」

ニコ・マクブレインは当初、脳梗塞について公にしていなかったものの、昨年10月に指の速さと器用さに難があることは認めつつも「完全に回復した」と病気を明らかにしている。

アイアン・メイデンは9月に来日公演を行うことが決定している。

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