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テイラー・スウィフトはテロの脅迫でウィーン公演が中止されたことについて19歳の容疑者が自供しており、当局は「惨劇は回避されました」と発表している。

今週予定されていたウィーンでの3公演はテロの可能性を受けて中止されていたが、公演におけるテロを共謀していた疑いで2人の人物が逮捕されたことが明らかになっていた。

テイラー・スウィフトのウィーン公演は8月8日・9日・10日にエルンスト・ハッペル・シュターディオンで予定されていたが、主催者のバラクーダ・ミュージックは「全員の安全のために予定されていた3公演を中止する以外の選択肢はありません」と発表している。

主犯格の19歳の容疑者はウィーン南のテルニッツで逮捕されており、第二の容疑者はウィーンで逮捕されている。19歳の容疑者はイスラム国に忠誠を誓っていたことが広く報じられており、オーストリア内務省のフランツ・ルフ公安局長はオーストリアでのテロに関する「準備行動」があったことを当局は確認したと発表していた。

今回、19歳の容疑者はテイラー・スウィフトのウィーン公演でテロを計画していたことを自供したことが発表されている。容疑者は多くの人を殺害しようとエルンスト・ハッペル・シュターディオンの外で自作の爆発物やナイフを使用しようとしていたという。

容疑者宅の家宅捜索で化学薬品、爆発物、ナイフ、ナタが発見されたことも明らかになっている。当局は家宅捜索でイスラム国とアルカイダの資料も確認している。

国家安全保障・諜報局長のオマー・ハイジャウィ=パーチナーは記者会見を行い、北マケドニアにルーツを持つとされる19歳の人物が数週間前にイスラム国の現指導者への忠誠を誓う文章をインターネット・アカウントに投稿していたことも明らかにしている。

容疑者は「今日か明日の公演でコンサートの多くの観客を巻き込んで自爆しようとしていた」とのことで、「イスラム国に対して過激化しており、異教徒を殺害することは正しいことだと考えていた」という。

19歳の容疑者は同じく逮捕された17歳のオーストリア人と共謀していたとのことで、17歳の容疑者はトルコとクロアチアのルーツがあり、コンサートが中止になる数日前からライヴ会場で仕事を始めていたとされている。

ゲアハルド・カルナー内務相はテロの計画との関連で他の容疑者は捜索していないが、両容疑者と接触していた15歳の少年も警察の取り調べを受けたことを明かしている。

「状況は深刻であり、深刻な状況は続いています」とゲアハルド・カルナー内務相は語っている。「ハマスによるイスラエル攻撃の後、ヨーロッパにおけるイスラム・テロの脅威は高まっています。オーストリアも例外ではありません」

「中止にしたコンサート主催者の判断は十分に理解できるものです。惨劇は回避されました」

一方、8月15日から8月20日にわたって予定されているウェンブリー・スタジアム公演についてはロンドン警視庁はウィーンでのテロ計画の影響を受けないと発表している。

「ロンドン警視庁は会場の警備チームやその他のパートナーと緊密に連携し、適切な警備・取り締まり計画が実施されるようにしています。オーストリア当局が捜査している件がロンドンで開催されるイベントに影響を及ぼす要素はありません。いつものように、私たちは新しい情報を慎重に検討していきます」

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