ザ・フーのギタリストであるピート・タウンゼントはザ・フーとしてもう1枚アルバムを作るかどうかについて語り、ロジャー・ダルトリーよりも積極的な姿勢を示している。
今年80歳を迎えたロジャー・ダルトリーと79歳のピート・タウンゼントはザ・フーの生存しているメンバーとして、バンドに在籍しているのは2人のみとなっており、近年その輝かしいキャリアに幕を閉じることについて口にしている。
今回、ピート・タウンゼントは『デイリー・ビースト』のインタヴューで次のように語っている。「ザ・フーに関してはどうなるか分からないね。何かしらロジャー・ダルトリーと共通認識を見つけて、できればオーケストラとかなしに一緒にやる方法を見つけられればと思うんだけどね。でも、キャリアにおいて最後のツアー時期だという感覚もあるんだ。ボブ・ディランがやっているように続けらればと思うんだけどさ」
ピート・タウンゼントはロジャー・ダルトリーのソロ・ツアーには「励まされた」として小さなバンドとして活動するアイディアを気に入ったと語ったが、次のように続けている。「ロジャー・ダルトリーと私は会話していないんだ。話してないんだよ。だから、僕ら二人とも興味を持てるものに着地するのは難しいかもしれない。でも、まあ大丈夫だと思うけどね」
ロジャー・ダルトリーにスタジオに入ってもらってアルバムを作り、その作品を引っ提げてツアーをしたいかと訊かれると、ピート・タウンゼントはロジャー・ダルトリーを無理矢理やらせたいわけじゃないと語っている。
「『四重人格』の頃にやっていたような仕事の仕方はしたくないんだ。ザ・フーの誰しもに無理矢理自分のやりたいようにやらせていた。楽しいものではなくて、その結果、ロジャー・ダルトリーは僕をノックアウトさせることになった。お願いしたら、ノックアウトされてしまったんだ」
ピート・タウンゼントは次のように続けている。「とにかく、希望はあるよ。あれをやらないとか言うつもりはないけどさ。ロジャーと僕の間には渡るべき河があって、それを渡ったら、何が起きるかを見てみる感じだね」
ピート・タウンゼントは今年6月にも『NME』に対してザ・フーのライヴは今後も「行われるはず」だと語っている。「ザ・フーの最後に関する物語はロジャーか私のどちらかが死ぬか、ステージ上で機能しなくなった時なんだ」
ニュー・アルバムの可能性についてピート・タウンゼントは次のように続けている。「ザ・フーのアルバムが必要だということになったら、6週間で僕が曲を書くことはできるか? もちろん、できるだろうね。朝飯前だよ。問題はロジャー・ダルトリーがもうやりたがっていないことだと思う。自分としては楽しいんだ。曲を書くのは好きだからね。説明文を書くのも好きだし、仕事を依頼されるのも好きだし、締切もフィードバックも好きなんだ」
今年3月、ロジャー・ダルトリーは「引退しようとしている」ところだとして自分の年齢について「現実的にならなけれなならない」と語っている。
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