プリンスはマイケル・ジャクソンの“Bad”についてソロ・ヴァージョンの音源をレコーディングしたものの消してしまったと語られている。
これはプリンスのコラボレーターとして知られるシーラ・Eがトーク番組『ザ・ジェイソン・ショウ』で語ったもので、プリンスのソロ・ヴァージョンが実現しなかった理由について説明している。
“Bad”は当初プリンスとマイケル・ジャクソンのデュエットになる予定だったが、プリンスは「your butt is mine」という歌詞を問題視して断ったとされている。
シーラ・Eは司会のジェイソン・マテソンに対してプリンスが歌詞を問題視した理由について改めて語っている。「マイケルから“Bad”という曲が届いて、ペイズリー・パークにいたんだけど、プリンスは『ちょっと待って』という感じで、『マイケルがこの曲を一緒に歌ってほしいみたいなんだ』と言って、曲を私たちにかけてくれた。彼は『Your butt is mine……』という感じだったわね」
「彼は『Your butt is mineだって?』と言って、出ていってしまった。『違うな』という感じだった」
シーラ・Eは自宅とスタジオで“Bad”を再レコーディングするのを手伝ったと述べ、プリンスのヴァージョンは「ファンキー」で「素晴らしかった」と振り返っている。「実現していたら、すごいヴァージョンだったと思う。レコーディングした後、私たちは『なんてこと。マイケルに聴かせるのが待ち切れない』という感じだったから」
しかし、シーラ・Eはプリンスのソロ・ヴァージョンをマイケル・ジャクソンが聴くことはなかったとして、次のように述べている。「プリンスは全部を消してしまったの。その場でね」
シーラ・Eはプリンスがレコーディングした音源をその場で消すのはよくあることだったとも述べている。「そうなの。楽しかったわ。いつもよくやってた。送られてきて、レコーディングした曲はたくさんあったし、覚えているけど、そのためには別の番組が必要ね」
先日、プリンスは「その生涯で他のどの賞よりも求めていた」ソングライターの殿堂入りを果たしたことが明らかになっている。
プリンスの出身地であるミネアポリスのターゲット・センターで現地時間7月27日に式典が開催され、プリンスの妹であるシャロン・ネルソンが出席している。この式典は1984年の映画『パープル・レイン』の公開から40周年を記念したものとなっている。
長年のコラボレーターであるギルバート・デヴィッドソンが紹介役を務め、妹のシャロン・ネルソンは殿堂入りについて次のように語っている。「彼の曲は今後も忘れられることはないでしょう。これはその生涯で他のどの賞よりも求めていたものです。偉大なソングライターとして知ってもらいたかったのです」
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