Photo: GETTY

サミー・ヘイガーはエアロスミスのスティーヴン・タイラーがツアーからの引退を発表したことについて賛辞を寄せている。

先日、エアロスミスはスティーヴン・タイラーの声帯の深刻な損傷のためにツアーから引退するという「胸の痛む」決断を下している。これにより「ピース・アウト」と題されたフェアウェル・ツアーは中止されることとなり、サミー・ヘイガーは「大きな損失」だと語っている。

マイケル・アンソニー、ジョー・サトリアーニ、ジェイソン・ボーナムと現在ツアーを行っているサミー・ヘイガーは公演の中でこの話題に言及して、次のように語っている。「今日はクレイジーなニュースがあったよな」

「お昼に着いて、楽屋でダラダラしていたんだけど、エアロスミスとも仕事をしている友人が入ってきて、『エアロスミスが今日引退を発表した。終わらせたんだ。やめるんだよ』と言ってね。なんてことだと思ったよ。恐ろしいことだったね。ひどいことだよ。なんて大きな損失だろうね」

サミー・ヘイガーは1973年にモントローズでオープニング・アクトを務めた時にエアロスミスと初めて会った時のことを振り返っている。「彼らのことは知らなかったんだけど、コボをソールド・アウトさせていた。『こいつらは一体誰だ?』なんて言っていたんだけど、それでライヴをやった時に自分たちが最後に“Helter Skelter”をやったら、エアロスミスは最初に“Helter Skelter”をやったんだ。それ以来、スティーヴン・タイラーと俺は友人なんだよ」

サミー・ヘイガーは次のように続けている。「手短に言うと、あの連中のことは大好きなんだ。一緒に歳を重ねてきたからね。マイケル・アンソニーと俺はそうだった。彼らは10年間ヴァン・ヘイレンの競争相手でもあった。俺の言っていること分かるかい?『あいつらはクソだ』だって? いや、そういうことじゃない。彼らのことは好きなんだ。とにかく残念だよ」

サミー・ヘイガーは次のように締めくくっている。「悲しいことだね。神に誓って、史上最高のロックンロール・シンガーの一人であるスティーヴン・タイラーが『もう歌えない、終わりにする』と言ったことに敬意を表するよ。それでいいんだよ。すごく立派だと思う。自分も歌えない日は来たら、同じようにする。他の連中もずっと前にこうしておくべきだったんだ」

エアロスミスは昨年9月にフェアウェル・ツアーをスタートさせたが、3公演を行っただけで、スティーヴン・タイラーの声帯の深刻な損傷のために残りのツアー日程を延期していた。今回、エアロスミスはツアーから引退することを正式に発表している。

「インスピレーションの火花がエアロスミスになったのは1970年のことだった。我々のブルー・アーミー、ありがとう。その火花は炎となり、50年以上にわたって燃え続けてきた。結成当初から私たちと共に歩んできた人もいるだろうし、みなさんこそが私たちがロックンロールの歴史を作ることのできた理由だった」

「悲しいことに彼の声の損傷は全快できないことが明らかになった。私たちはバンドの仲間として困難で胸の痛む、でも必要な決断をすることにした。ツアーからは引退するということを」

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ