エミネムはカルチャー・メディア『コンプレックス』の企画で「スリム・シェイディvsマーシャル・マザーズ」と題された動画が公開されている。
この動画は最新作『ザ・デス・オブ・スリム・シェイディ(クー・ドゥ・グラス)』にちなんで、AIで生成されたスリム・シェイディとマーシャル・マザーズ自身がキャリア全体に議論するものとなっている。
マーシャル・マザーズは黒のパーカーにヒゲ姿という出で立ちで、一方、スリム・シェイディはトレードマークのブロンドに白のタンクトップにスウェットパンツという姿となっている。
スリム・シェイディは最新作『ザ・デス・オブ・スリム・シェイディ(クー・ドゥ・グラス)』でマーシャル・マザーズがアルター・エゴを殺そうとしていることを批判している。
スリム・シェイディはマーシャル・マザーズに次のように語っている。「お前はテイラー・スウィフトじゃないだろ。重要なのは一つの時期だけだ。俺だよ。エミネムと言われた時に考えるのは全部俺なんだ。ブロンドの髪から中指もジョークまで、全部俺なんだよ。正直に言うなら、俺がいなくなってから出した音楽はあんまりだよな」
マーシャル・マザーズは反論して、スリム・シェイディになぜ人をムカつかせることにそんなに執着しているのかと尋ねている。「ポップスターでもなく、ラップをしていない有名人でもなく、疎外されたコミュニティでもない人物を最後に批判したのはいつだ? 今は2024年だぜ。それぞれの人生を生きさせてやれよ」
「お前には関係ないだろ? そんなのはハードじゃない。どう言われようと尊重して、前に進み続けるんだ」
最新作『ザ・デス・オブ・スリム・シェイディ(クー・ドゥ・グラス)』はエミネムがアルター・エゴであるスリム・シェイディを殺すというコンセプトとなっていて、エミネムはリリースに際して「『ザ・デス・オブ・スリム・シェイディ』はコンセプト・アルバムなんだ。だから、曲順で聴かないと、意味が伝わらないかもしれない。楽しんでくれ」と述べている。
一方、『ザ・デス・オブ・スリム・シェイディ(クー・ドゥ・グラス)』に参加しているジェリー・ロールはエミネムについて「子どもの頃のヒーロー」だったと賛辞を寄せている。アルバムの最後を締めくくる“Somebody Save Me”ではジェリー・ロールが2020年に発表した“Save Me”がサンプリングされている。
「ずっと子どもの頃のヒーローで、ウィリー・ネルソンもエミネムも聴いてきたんだ。10代の頃は『スリム・シェイディ』、『マーシャル・マザーズ』、『ザ・エミネム・ショウ』といったアルバムの曲を暗唱できたんだ」
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