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シカゴのインディ・レーベルであるタッチ・アンド・ゴーはスティーヴ・アルビニの誕生日に際して「彼の生涯と功績」を祝う試みを行うことを発表している。

スティーヴ・アルビニは今年の5月7日に心臓発作のために亡くなっている。タッチ・アンド・ゴーはビッグ・ブラックをはじめ、スティーヴ・アルビニが在籍したバンドの作品をリリースしてきている。

今回、タッチ・アンド・ゴーはスティーヴ・アルビニの誕生日である7月22日に「世界中で彼の生涯と功績を称えよう」と呼び掛けている。

具体的にはハッシュタグ「#ThankyouSteveAlbini」を使って、「スティーヴ・アルビニが与えた影響のエッセンスを捉えた物語や写真」を投稿するというもので、次のように述べている。「あなたを形成したアルバムの写真やコンサートの思い出、深く感銘を受けた手書きの文章などを投稿してください。幸運にも彼に会えた人はその写真を投稿してください」

タッチ・アンド・ゴーは「スティーヴ・アルビニの影響が生き生きと目に見える形で残るように私たちの感謝の集合体をデジタル・アーカイヴとして作成する」ことを目的としており、スティーヴ・アルビニが「音楽の生々しい尊厳を守ることに人生を捧げてきました。彼の功績はアーティストやファンに影響を与え続けるでしょう。彼の生涯が与えた巨大な影響を作品として示すチャンスなのです」と述べている。

訃報を受けて、ニルヴァーナのソーシャル・メディア・アカウントは『イン・ユーテロ』のプロデュースを提案するためにスティーヴ・アルビニから送られてきた4ページに及ぶ手紙をすべて公開している。

「現時点であなたにできる最善のことはまさにあなたが話していたことです。ハイ・クオリティでありながら、最低限の“プロダクション”で、首脳陣の石頭の干渉を受けることなく、数日でアルバムを作り上げることです。もし、それがあなたのやりたいことなのであれば、ぜひ関わりたいと思います」

「そうではなく、気づいたらレコード会社に一時的に厚遇されたものの、どこかで邪魔をされていて(曲やシーケンスやプロダクションの手直しを迫ってきて、アルバムをスウィートにするためお抱えのミュージシャンを呼ばれ、リミックス・ジョッキーにすべてが委ねられる)、残念ながらそうするということであれば、私は参加したくありません」

「私は音楽と存在に対するバンド自身の認識をちゃんとした形で反映したレコードにしか興味がありません。レコーディング手段の信条として、そうすることを約束してくれるのであれば、私はあなたのために全力を尽くします。あなたの役に立てるはずです」

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