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スリップノットのフロントマンであるコリィ・テイラーは、元パンテラのヴォーカル、フィリップ・アンセルモが引き起こした人種差別問題に立ち向かうようメタルファンに呼びかけているという。

フィリップ・アンセルモは、かつてのバンド仲間である故ダイムバッグ・ダレルを偲んで参加したハリウッドでのダイムバッシュでの演奏後にナチス式の敬礼をした上、「ホワイト・パワー(白人の力)!」と叫ぶ様子を映像に収められており、その後謝罪を余儀なくされていた。

当初、フィリップ・アンセルモはこの行動を「冗談だ」としていたが、メタル界の仲間であるマシーン・ヘッドのフロントマン、ロブ・フリンやアンスラックスのスコット・イアンなどからも人種差別だとして非難されていた。

コリィ・テイラーは『ガーディアン』紙でファンからの質問に答える形で、この事件に関しては「黙っていようと思った」と話しており、その理由を「俺はその場にいなかったからね。今回の行動の背景を知らないし、映像も見てないんだ。多くの人から明らかに人種差別行為だったと聞いているし、起きたことに関して嘘はないだろうけど」としている。

コリィ・テイラーはまた次のように続けている。「俺はこう言うつもりだ。この問題はあの夜起きたことよりも重大なんだ。スリップノットは結成当初からずっと、人種差別や嫌悪と闘うため人々を団結させることに献身してきた。人のことを肌の色で判断するような人間に割く時間はないんだ。俺のファンにそういう人がいたら、悪いけど君は間違っているよ。ファンには、俺たちが肌の色や宗教、文化、育ちとかで他人を判断しているとは絶対に思ってほしくない。俺たちは今までもこれからも、誰でも歓迎する」

人種差別は「メタル界の問題」であり「音楽業界の全体に及ぶ」ことは認めながらも、コリィ・テイラーは「大半は人種差別主義者ではないから、メタル界から人種差別を根絶するまであと一歩のところだ」と断言している。

「メタル界に問題があるのは知っているけど、文化は両親や家族、友達、大人たちから継承されてきたものだから、俺たちが育ったアメリカ社会全体の問題でもある。世代的な問題なんだ。差別は根絶寸前まできていると思っていたけど、残念ながら間違いだとわかったよ。だから、闘うことにするよ。これはメタル界だけでなく、音楽業界全体の問題だ。でも、今回、メタル界で問題行為が起こった。みんなが話題にしている事件によって、問題が表面化したんだ」

「俺はメタルを演奏するだけじゃなく、ライヴもたくさん見に行くんだ。だから事実としてメタルファンにはさまざまな人がいるのを知っているし、今までだってずっとそうだった。異端子は歓迎するよ。俺たちはそういう集団だし、今までだってずっとそうだった。メタル界の大半は人種差別主義者ではないから、根絶するまであと一歩だと思う」

「メタルの世界で一番好きなのは、一緒にやっていこうっていう連帯感さ。他のジャンルとは違って、メタルには仲間をサポートする姿勢や、みんなが必死に達成しようとしている目標を尊重するという共通認識がある。誰か1人が成し遂げたら、その勝利はみんなのものだ。音楽業界の他の連中からは、俺たちはろくでもない連れ子の集団みたいに扱われているから、ヤツらに俺たちの存在を誇示できた時、それは俺にとって俺が思う本物の音楽をより多くの人が聴いていることを意味する。ろくでなしの連れ子でいることには慣れるよ。反抗的な態度と、好き嫌いはともかく何かを感じさせる音楽そのものの反動的なフィーリングで突き進むんだ」

先日、フィリップ・アンセルモは自身の発言に対して正式な謝罪を発表している。「批判を受けて当然のことをした。俺のことを実際に知っている人なら、俺がああいう思想を信じていないことはわかってもらえると思う」と語った。

彼は事件を受けて、後にバンドを脱退することを申し出ている。

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