Photo: Snowdon Copyright Queen Productions Ltd

クイーンはソニー・ミュージックがカタログの権利や肖像権を12億7000万ドル(約2000億円)で買収したと報じられている。

この金額は音楽カタログ関連の買収金額としては最高となるもので、ソニー・ミュージックはマイケル・ジャクソンの音楽出版権と原盤権の50%を6億ドル(約950億円)で買収している。ソニー・ミュージックは他にも近年ブルース・スプリングスティーン、ポール・サイモン、テーム・インパラのカタログの権利を買収している。

『ヴァラエティ』誌はクイーンに関する契約は複雑で、1990年代初頭の契約で北米での原盤権はディズニーが所有しており、これらの権利の一部はディズニーに永続的に残るが、メンバーの印税はソニーに渡ると報じている。ユニバーサル・ミュージックによるディストリビューション契約も現在の契約が終わり次第、ソニーに移ることとなる。

“Bohemian Rhapsody”をはじめ、“We Are The Champions”、“Radio Gaga”、“We Will Rock You”といったヒット曲で知られるクイーンだが、今回の契約はマーチャンダイズや他の分野にも適用される。

メンバーのブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコン、そしてフレディ・マーキュリーの遺産管理団体はクイーン・プロダクションズの株を同じ割合で所有している。今はクイーンとしての公の活動を行っていないジョン・ディーコンの持ち株分は今回の買収契約には含まれないとも報じられている。

先日、ブライアン・メイはザ・フーのピート・タウンゼントについてロック・ギターを「概ね発明した」と賛辞を寄せている。

ブライアン・メイはインスタグラムにピート・タウンゼントとの写真を投稿して、ピート・タウンゼントを「ムード・チェンジの達人にしてサスペンディッド・コードの達人」と評した過去の発言を掲載している。

ブライアン・メイは次のように続けている。「ピート・タウンゼントはギターの神であり、それはずっと変わらないだろう。彼が目の前でギターを爆発させて命を吹き込むのを見たことがある」

ブライアン・メイはキャプションでもピート・タウンゼントに賛辞を寄せている。「こう言っておいてよかった。おそらく言い尽くせてないだろうけどね。ピート・タウンゼントなしのロック・ギターなんて想像できない。振り返ってみても、僕にとっては彼が概ね発明したようなものなんだ」

「その場で観ることができたなんて幸運だった。僕のプレイのかなりは彼のおかげなんだ。70年代、80年代のロック・ミュージックの進化を支えたブルースから影響を受けた演奏のことを言っているのではなくて、ピート・タウンゼントがシーンに持ち込んだのはアンプで増幅されながら、過剰に飽和していない強烈な高音だった。カミソリの刃のようなモノリスが脳を突き破り、リズミカルなハンマーの一撃を喰らわして、僕のような人間を永遠に変えることになった」

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