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リンダ・キャリエールは1977年に細野晴臣プロデュースで制作された幻のアルバムより“Socrates”の音源が公開されている。

本作は1977年に細野晴臣とアルファレコード(当時)がプロデューサー契約を結び、その記念すべき第1作として彼女のデビューアルバムを山下達郎、佐藤博、吉田美奈子、矢野顕子らの協力で製作したものの、世界戦略を担う当時の海外スタッフの反応が悪く、不運にもお蔵入りになっていたもので、今日に至るまで発売のリクエストが絶えなかったアルバムとなっている。

“Socrates”の音源はこちらから。

今回、楽曲提供アーティストからのコメントも公開されている。

リンダ・キャリエールのアルバムがお蔵になったことでYMOが始まったんですよね。
それがなかったら多分僕はプロデューサー業をずっとやっていたと思うんですよ。
今思えば大事なポイントだったんだなと思います。
それにしても、よくあんな曲をみんな書いてくれたなぁ。
今聴いてもらいたいな、というのが凄くあるんですよ。
その当時の楽曲として、あるいは演奏として、歌として、
完成度がこれほど高いものが今ではありえない。
今作るってわけにはいかない。
70年代の成果というか、隠されていた宝物みたいなアルバムだと思います。

細野晴臣

忘却の彼方から突然に戻って来た音楽。
このメロディ、この歌詞、この歌声だったよね。
戻って来てくれてありがとう。

矢野顕子

今の今まで、リンダ・キャリエールがその後ダイナスティのメンバーになったことを知りませんでした。細野さんプロデュースによる海外女性シンガーのアルバムという、当時としては先駆的な試みでした。私は作曲を2曲、編曲を4曲担当させていただきました。残念なことに、その後この企画がお蔵入りになったと知り、勿体ないので“Love Celebration”は自分のアルバム『Go Ahead!』でセルフ・カヴァーしました。携わった皆さんのエネルギーが満ちあふれた作品です。 

山下達郎

懐かしいアルバムの初めてのリリース!当時の事、そんなには憶えていないのですが、外国向けに作る、と言われた様な、言われない様な… その程度の記憶しかない。そうそう、ひとつだけお伝え出来るのは、当時結局リリースされなかったので“Proud Soul”はその後、“猫”ってタイトルの曲に作り直したって事! 

吉田美奈子

この度、アルファミュージックに保管されていたマルチテープから細野晴臣立ち合いの元、世界的なエンジニアのGOH HOTODAのミックスにより録音から47年を経て商品化が実現する。本作はCDで7月17日に、アナログ盤で8月3日にリリースされる。このリリースはアルファミュージック創立55周年プロジェクトの一環となる。

リリースの詳細は以下の通り。

リンダ・キャリエール
『Linda Carriere』
CD(Blu-spec2仕様):
2024年7月17日発売
MHCL-3092
¥3,300(税込)

LP(完全生産限定盤):
2024年8月3日発売
MHJL-349
¥4,730(税込)

1.Up On His Luck
作詞:ジェームス・レイガン 作曲:山下達郎
2.Loving Makes It So
作詞:ジェームス・レイガン 作曲:吉田美奈子
3.Sunday Girl
作詞:ジェームス・レイガン 作曲:細野晴臣
4.All That Bad
作詞:ジェームス・レイガン 作曲:細野晴臣
5.Proud Soul
作詞:ジェームス・レイガン 作曲:吉田美奈子
6.Laid Back Mad Or Mellow
作詞:ジェームス・レイガン 作曲:矢野顕子
7.Child On An Angel’s Arm
作詞:ジェームス・レイガン 作曲:細野晴臣
8.Vertigo
作詞:ジェームス・レイガン 作曲:佐藤博
9.Love Celebration
作詞:ジェームス・レイガン 作曲:山下達郎
10.Socrates
作詞:ジェームス・レイガン 作曲:細野晴臣

更なる詳細は以下のサイトで御確認ください。

https://www.110107.com/s/oto/page/LINDA?ima=2218

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