Photo: Isaac Lamb

イージー・ライフとして活動していたものの、イージーグループによる法的措置の可能性を受けて改名したハード・ライフは復帰シングルとなる“Tears”の音源が公開されている。

昨年、イージー・ライフはイージーグループによる法的措置の可能性を受けてイージー・ライフ名義では最後となるライヴをレスター・アカデミーとロンドンのココで行っている。その際にバンドは次のように述べている。「残念なことに正義は持てるものにしか行使されないようだ。自分たちには高等裁判所で公平な裁判の受けるための資金がない。裁判は2025年まで続く可能性が高く、その間は音楽をリリースすることができなくなるのは言うまでもない。自分たちのキャリアも自分たちの人生も止まってしまうことになる」

イージー・ライフはイージー・ライフ名義では最後のリリースとなったシングル“Trust Exercises”も公開している。

今回、イージー・ライフはハード・ライフ名義でシーンに復帰を果たしている。

「この名前については深読みしてほしくないんだ」とフロントマンのマレー・マトレーヴァーズは『NME』に語っている。「緊張はしたよ。白人の中流階級の人間として、本当の意味でハードな人生を送ってきたわけではないからね。文脈を理解してもらう必要があるんだ」

「マネージャーと話をして、『法的措置を取られる可能性があるから、名前を変えなければいけない』と言われた最初の日に、メンバー全員ですぐさま『ハードな人生だな』と言っていたんだ。だから、最初の直感的なものなんだよね」

マレー・マトレーヴァーズは次のように続けている。「そうやって笑っていて、真面目に受け止めていたわけではないんだけど、他の選択肢をいろいろ考える内に、ハード・ライフに舞い戻ることになったんだよね。笑えたからね。みんな、あれに手応えがあったみたいで、こういうのってイージー・ライフだとよくあることなんだ」

“Tears”の音源はこちらから。

新しい名義での第一弾シングルはマレー・マトレーヴァーズがこの1年直面した苦悩を扱ったものとなっている。「ハードな人生だ。嘘はつけない」と彼は歌っている。「忙しく、つらい時期だけど、幸運なことに信じられる友人がいる。20代は気楽だったけど、今は弁護士を雇わなきゃいけない。マイルか公正な裁判をくれないか」

「しばらくはスタジオにも入らなかった。法的な問題を抱えていて、曲を書いても、そこから抜け出せなかった。掘り下げることで、音楽的にできるような感情的な問題じゃなかったからね」とマレー・マトレーヴァーズは曲ができるまでの状態について説明している。「しばらくインスピレーションを感じなかったね。それで、プロデューサーのロブ・ノートンと週末に出かけて、プレッシャーを感じないようにしたんだ」

「その週末に“Tears”を作った。すごく久しぶりに音楽を作った感じだった。気に入ったし、自分とも重なる気がした。午前3時にハウス・パーティーでソファに座ってくだらないことを喋っている時のような浮遊感があったんだ。この曲を作っている時はそんなエネルギーがあったからね。素晴らしい曲だと分かったし、自分にとってなにがしかのものになることが分かった。作ってすぐに最初に出す曲にしたいと思ったんだ」

マレー・マトレーヴァーズは次のように続けている。「自分が経験したいろんなことを要約してくれている。ポジティヴな形でね。しばらくは無力感があって、苛立っていたけど、“Tears”ができた時にこれが自分の感じているものだ。このエネルギーを世に出したいと思ったんだ」

ハード・ライフはこれまでに2021年発表の『ライフズ・ア・ビーチ』、2022年発表の『メイビー・イン・アナザー・ライフ』という2枚のアルバムをリリースしている。

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