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フランス人シンガーソングライター、女優のフランソワーズ・アルディが亡くなった。享年80歳だった。

訃報は息子でミュージシャンのトーマ・デュトロンによってソーシャル・メディアで発表されている。トーマ・デュトロンは自身が赤ちゃんの頃の母親の写真を投稿して、「母が亡くなった」とキャプションに添えている。

死因については発表されていないが、フランソワーズ・アルディは2004年のリンパ腫に続いて、2018年から咽頭ガンを抱えていることを2021年6月に明かしており、「終りが近づいている」と感じていると語っていた。

ミュージシャンとしてフランソワーズ・アルディは1962年発表のヒット曲“Tous Les Garçons Et Les Filles”で母国やいくつかの他の国でチャートのトップに立っている。翌年、彼女は2曲目のヒット曲“C’est à l’amour auquel je pense”をリリースしている。

フランス語のほかにフランソワーズ・アルディは英語、ドイツ語、イタリア語でも活動しており、1968年に発表して全英シングル・チャートでも1位を獲得した“It Hurts to Say Goodbye”は英語で最大のヒット曲となっている。フランソワーズ・アルディは世界的に多くのファンやミュージシャンから称賛を受け、ボブ・ディランは1964年発表の『アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン』の裏ジャケットに彼女のために書いた詩を掲載している。

音楽以外でもフランソワーズ・アルディは1963年から1976年にかけて女優やモデルとしても活躍しており、映画『何かいいことないか子猫チャン』、『スエーデンの城』、『グラン・プリ』、『恋するモンテカルロ』、ジャン=リュック・ゴダール監督の『男性・女性』などに出演している。

フランソワーズ・アルディはフィクションやノンフィクションの本を数冊執筆し、占星術の活動も行っている。

訃報を受けて歌手・俳優であるジョニー・アリディの息子、デヴィッド・アリディはトーマ・デュトロンに向けて「このやりきれない瞬間に、可能な限りの愛と勇気を送ります」とメッセージを寄せている。

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