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ブリング・ミー・ザ・ホライズンのフロントマンであるオリヴァー・サイクスはジョーダン・フィッシュの脱退について「ユニットとして気持ちよくいられないところまで来てしまった」と『NME』に語っている。

ジョーダン・フィッシュの脱退については昨年12月に発表されている。ジョーダン・フィッシュは2012年にバンドに加入しており、エレクトロニックな要素を追加したよりモダンなサウンドとソングライティングのアプローチの確立において重要な役割を果たし、特に2013年発表の『センピターナル』に貢献している。ジョーダン・フィッシュは2015年発表の『ザッツ・ザ・スピリット』、2019年発表の『アモ』、2020年発表の『ポスト・ヒューマン:サバイバル・ホラー』にも参加しており、最新作『ポスト・ヒューマン:ネックス・ジェン』の完成前に脱退している。

脱退時、ジョーダン・フィッシュは「バンドとの11年間には感謝していますし、一緒に達成したことはものすごく誇りに思っています」と述べており、ブリング・ミー・ザ・ホライズンは「彼が連れて行ってくれた音楽的な歩みに感謝していますし、今後のすべてで幸運を願っています」と声明を発表している。

今回、『NME』のインタヴューでオリヴァー・サイクスはジョーダン・フィッシュの脱退について語っている。オリヴァー・サイクスは自身がリハビリから出てきた時にジョーダン・フィッシュがバンドに加入したことを振り返りながら、彼は「右腕」で「このバンドの大きな部分」を担っていたと述べている。

「何度も俺たちはデュオとして語られてきたことは分かっている」とオリヴァー・サイクスは語っている。「離れ始めたのは『サバイバル・ホラー』の後で、そこから自分たちの在り方について考え、言葉にし始めたんだ」

オリヴァー・サイクスはロックダウンの最中にも再び依存症となり、リハビリを経験することになったが、そこから戻ってきた時にジョーダン・フィッシュとお互いの優先順位が離れていくのを感じたと述べている。

「止まることができなかったこともあるよね。『もし止まってしまったら、自分たちは落ちぶれてしまう。バンドはこれ以上ビッグにならず、別の誰かが後を継いで、俺たちよりもビッグになってしまう』という恐怖があった」

「どこかで自分たちがどこまでビッグになれるかを受け入れなきゃいけない。どこまで人気を獲得したいのか、自問自答しなきゃいけないんだ。TikTokで、ダンスをしたいのか? 自分を押し殺して、音楽を作りたくもないのに恐怖から毎日スタジオにいなきゃいけないのか?ってね」

「成功にも限度ってものがある。俺たちはそれを考えることになったんだけど、俺は離れようとしたけど、ジョーダンは離れられないところがあったんだ」

オリヴァー・サイクスは『ネックス・ジェン』の制作中は楽しくなかったことを自覚していたとして、自身が「惨め」で「普通の暮らしに戻りたかった」と語っている。しかし、ジョーダン・フィッシュの脱退と共にバンドのダイナミクスに変化が起こったとオリヴァー・サイクスは述べている。

「ジョーダン・フィッシュが脱退した後に分かったのは雰囲気がよくなったということだね。音楽を作ること、創作をすること、アートが大好きなのに、どうしてレコードを嫌うようになってしまったのかと自問することになった。楽しみのためにやっているのね。音楽を作っていなかったら、書き物をしていただろうし、絵を描いていただろうし、(自身のブランドである)ドロップ・デッドのためにTシャツを作っていたりしているだろうからね。そういうことが好きなんだ」

「終わりにしたいと言ってしまうほど、どうしてまずいことになったのか? ジョーダン・フィッシュがいなくなってから、それがゆるくなったんだ」

オリヴァー・サイクスは二人の間に憎しみのようなものはないことを熱弁している。「『方向性の違いで、彼の最善を願っているし、仲はいいんだ』なんて言うつもりはない。そういうことじゃないからね。すべての別れがそうであるように、終わるものではない。友好的なものであってもね。脱退だよ。よくあることでもある。話題性はないんだ」

「彼は本当にバンドに尽くしてくれたし、彼がいなかったら、ここまで来られなかった。自分が歌えるなんて思っていない。彼が媒介となって、その手助けをしてくれた。彼からは多くを学んだし、彼も俺から多くを学んだと思う。いつか顔を合わせて、話すことができると思っているよ。飲みながら解決できないようなことまでにはなっていない。それだけだね」

「ユニットとして気持ちよくいられないところまで来てしまったんだよ」

インタヴューでオリヴァー・サイクスは当初1年の間に4枚のEPをリリースする計画だったが、実現しなかった理由、依存症に陥ったこととそこからの復帰が音楽に与えたもの、イスラエル/パレスチナ情勢、オーロラやアンダーオースのスペンサー・チェンバレンとのコラボレーションについても語っている。

ジョーダン・フィッシュは脱退後に元フィーバー333のアリック・イムプロタとステファン・ハリソンによるハウス・オブ・プロテクションのデビュー・シングル“It’s Supposed To Hurt”をプロデュースしている。

ジョーダン・フィッシュは4月にコラボレーションが実現した経緯について語っている。「タイミングが良かったんだ。というのも、ブリング・ミー・ザ・ホライズンのことが終わりかけている時に『来週にでも一緒にレコードを作らないか?』と言われたんだ。僕としては『もちろん』という感じだった」

「それでロサンゼルスに来たんだけど、それが最初にやったことだった。自分としては完璧な状況だった。ステファンは親友の一人だったし、アリックとも仲が良かった。始めるのに完璧な状況だったんだよ。誰もどんなことになるのか分からなかったら、プレッシャーもなかった」

「これまでの経緯がないから新しいバンドをやるのも変な感じだしね。何でもありなんだよ」

ジョーダン・フィッシュはポッピーの“New Way Out”やアーキテクツの“Curse”もプロデュースしている。

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