メタリカのジェイムズ・ヘットフィールドはバンドとツアーに乗り出す前に悪夢をよく見たことを明かしている。
ポッドキャスト『メタリカ・レポート』に出演したジェイムズ・ヘットフィールドはツアーに出る前は「自分のことを疑いだして」「不安になる」と説明している。
メタリカは最新作『72シーズンズ』を引っ提げた「M72」ワールド・ツアーのヨーロッパ・ツアーを行っており、8月からは北米ツアーを行うことが決定している。
「ツアーに出る前というのはもちろん、腰を据えて、自分たちの素晴らしい無数の曲を思い出すことになって、集まると自信が湧いてくるんだけどね。音楽的な記憶だよね」とジェイムズ・ヘットフィールドは語っている。「でも、そこまでの1ヶ月にいつも起こるのは自分のことを疑いだしてしまうんだ」
ジェイムズ・ヘットフィールドは次のように続けている。「不安になるんだよ。歳を取ったというか、これはできないんじゃないかとかね。いわゆる大切にしていることだったり、重要なことだったり、そういうことをやる前に誰もが思うことだよね」
「それで悪夢を見るんだ。自分たちのやっていることを気にかけているのは自分一人だけなんだよ。みんなはどこに行ったんだ?ってね」
ジェイムズ・ヘットフィールドは夢について次のように続けている。「ライヴに行くと、バックステージに200人ぐらいいたり、みんなふざけたりしているんだ。俺の機材はどこだ? セットリストはどこ? 何の曲をやるの?となる」
「そして、よく見る夢はギターのネックがゴムでできていて、2本の弦しか張ってなくて、ローディーはどこだ?ということになる。ギターのシールドのせいでマイクまで行くことができず、そういうおかしなことが起こるんだ」
しかし、ジェイムズ・ヘットフィールドはこれは「起こるべくして起こった」ことであり、「それでパニックになることはない」と語っている。「できることは練習して、それを積み上げていくことだけだよね。そうすると、すぐに戻れるようになるんだ」
「サイクルの一部なんだよね。不安がたまっていくけど、それに負けちゃいけないんだ。不安と自信はバランスだからね」
先日、メタリカはこれまでで最長のオリジナル曲となっている“Inamorata”をライヴで初めて披露している。
“Inamorata”は通算11作目のアルバム『72シーズンズ』に収録されており、11分を超える楽曲となっている。メタリカは「M72」ツアーの一環でヨーロッパ・ツアーを現在行っており、現地時間5月26日に行われたミュンヘン公演で“Inamorata”を初披露している。
「次の曲はこれまでライヴで演奏したことはなかったんだ」とジェイムズ・ヘットフィールドは観客に語っている。「俺たちのバンドでは『間違い』なんて言葉は存在しないんだ。なぜなら、『間違い』なんてないからね。ユニークな瞬間になったというだけなんだ。そう言い聞かせる必要がある。『72シーズンズ』からの曲で、お気に入りの曲の一つだよ」
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