ザ・ストーン・ローゼズは伝説的なスパイク・アイランド公演の全編映像が発掘されている。
3時間近くの映像は公演の準備、サウンドチェックも含まれており、当時のクルーによって撮影されたもので、初めて1990年のコンサートの全貌を記録したものとなっている。
スパイク・アイランド公演についてはシェーン・メドウズが手掛けた2013年公開のドキュメンタリー『ザ・ストーン・ローゼズ:メイド・オブ・ストーン』で10分ほどの映像が使われている他はほとんど公開されていない。
『NME』はかつて現場にセントラル・ミュージックTVのカメラ・クルーがいたものの、直前でバンドから撮影しないように指示されたことを報じている。
今回、当時のカメラ・クルーだったマーティン・コーネルはBBCニュースに対して客席の真ん中にあった足場塔からコンサート全編を撮影したことを明かしている。
マーティン・コーネルは次のように語っている。「カメラを引き上げたとは知らなかったんだ。撮影していないなんて知らなかったんだよ。個人として先輩についていて、救護や警護のために休みの日に働いていた。自分はビデオ・カメラを持っていたんだけど、他の人は持っていなかったね」
ライヴの後、マーティン・コーネルはテープを片付けて、忘れてしまっていたんだ。
マーティン・コーネルは次のように続けている。「ホーム・ビデオとかと一緒にしまっておいたんだ。箱の中に入ったままで、将来どうにかしようということもなく、しまっておいた。10年後くらいにたまたま見つけたんだけど、面白いと思って、どこかに持ち込めないかなと思っていたんだ」
マーティン・コーネルは最初にバンドに持ち込んだものの、バンドは興味を示さなかったという。その後、フリーランスのジャーナリストであるマット・ミードから連絡があったとのことで、今は監督/プロデューサーのポール・クロンプトンと共にドキュメンタリーに取り組んでいる。ドキュメンタリーはインタヴュー、300枚の未公開写真、記者会見の未公開音源を使ったものになるとされている。
ポール・クロンプトンは『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』で使われた新しいテクノロジーをオリジナルの映像を修復するのに使いたいと述べている。
「プロ用の30mmフィルムじゃないし、ハイヴィジョンでもない。でも、そのスピリットを捉えている。重要なイベントはすべて撮影されているんだよ。ライヴ全体、サウンドチェック、ステージ撮影、ファン、行列、イベント全体を捉えるのに必要なすべてを撮影していて、いい仕事をしているんだ」
「今はAIでできることもあるから、魅力的な形で映像をよくできるからね。できるだけ早くやってみたいのはそういうことだよね」
イアン・ブラウンは2010年にスパイク・アイランド公演について次のように語っている。「ロックンロールの常識に捕われないことをやりたかったし、ライヴ会場として使われたことのない場所でやりたかった。レイヴの時代だよね。ウェアハウス・パーティーから始まって、違った場所でやってみたいというメンタリティーがあった。通常ではない場所でやりたかったんだよ」
「運営はボロボロだった。まずPAが足りなかったし、知らないことが起きていたりもした。運営側は5ポンドのハンバーガーを買わせるために、入場時に人々のサンドウィッチを取り上げていたんだ」
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