フー・ファイターズのドラマーであるジョシュ・フリーズはバンドへの加入から1年を迎えたことを受けて、テイラー・ホーキンスに追悼の意を表している。
ジョシュ・フリーズは2022年3月25日に享年50歳で亡くなったテイラー・ホーキンスに代わる形でフー・ファイターズに加入している。
フー・ファイターズは訃報を発表した声明で次のように述べている。「フー・ファイターズのファミリーはテイラー・ホーキンスの早すぎる悲劇的な死に打ちひしがれています。彼の音楽に対する精神性と人を魅了する笑いは私たちと共に永遠に生き続けていくことでしょう。奥様、子どもたち、家族にお悔やみを申し上げると共に、想像もつかない大変な時であり、プライバシーについては最大限御配慮いただければと思います」
訃報を受けてザ・ビートルズやブラック・サバス、クイーン、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンらのメンバーが追悼の意を表している。
フー・ファイターズは2022年の大晦日に音楽活動を続けていくことを発表しており、そこから5ヶ月後にドラマーとしてジョシュ・フリーズがツアーに参加することを発表している。
新ドラマーの発表に際して、2023年5月22日に『フー・ファイターズ:プリペアリング・ミュージック・フォー・コンサーツ』という配信が行われ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのチャド・スミス、モトリー・クルーのトミー・リー、トゥールのダニー・ケアリーがカメオ出演を果たしている。
その発表から1年となることを受けて、ジョシュ・フリーズは当時を振り返りながら、テイラー・ホーキンスに追悼の意を表している。
ジョシュ・フリーズは『フー・ファイターズ:プリペアリング・ミュージック・フォー・コンサーツ』の動画をインスタグラムに投稿して、次のように述べている。「1年前の今日、これが配信されて、当時“音楽業界で最悪の秘密”と呼ばれていたものについて沈黙を続けることができなくなった(私たちとしてはいい仕事ができたと思っていたんだけどね)」
ジョシュ・フリーズは次のように続けている。「フー・ファイターズはリハーサルで数曲を演奏する1時間の特別番組を配信した。これは1曲目からの3つの映像だ。公開された形も気に入ったし、誇りに思っている。冗談で“All My Life”だけでいいんじゃないかと言っていたんだけど、そこからさらに演奏していったんだ。というのも、すごくよかったからね」
「とは言うものの、バンドや家族、友人、世界のみなさんと同じように、テイラー・ホーキンスのことが惜しまれるよ。こうした状況に対して最善を尽くしながら、前に進んで、自分たちのやりたいことをやることで、音楽を演奏して、テイラー・ホーキンスのことを讃え、ポジティヴであり続けていきたい」
先日、ジョシュ・フリーズはバンドに加入することになった時の心境を振り返っている。
「ほろ苦い気持ちがずっと続いているんだ」とジョシュ・フリーズは『デイリー・スター』紙に語っている。「自分があそこににいなければいいのにと言いたい自分もいる。フー・ファイターズのドラマーになる理由が自分にはなければいいのにとも思う」
「テイラー・ホーキンスのことは25年くらい友人として知り合いで、最後の5〜6年はより親密になっていた。だから、すべてのことが変な感じがするんだ」
ジョシュ・フリーズはフー・ファイターズのメンバーとはバンドに参加するだいぶ前からの知り合いで、テイラー・ホーキンスが亡くなった後はバンドとして続いていくのかも分からなかったと語っている。
「クリス・シフレットとラミ・ジャフィーとは30年にわたる知り合いなんだ。彼らがフー・ファイターズに入るずっと前からね。デイヴ・グロールとはニルヴァーナの前に出会った。1990年くらいに彼がスクリームにいる時にロング・ビーチで行われたコンサートで会ったんだ。テイラー・ホーキンスが亡くなった後、まず最初に思ったのは、どうやってここから彼らは続けていくのだろうかということだった。テイラー・ホーキンスはすごく重要な存在だった。ステージでも、それ以外でもね。彼はただのドラマーじゃなかっただろ。彼には大きな個性があったからね。『続けていくのかな?……デイヴ・グロールはソロになるのかな?』と考えたのを覚えているよ」
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