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クイーンのギタリストであるブライアン・メイはザ・フーのピート・タウンゼントについてロック・ギターを「概ね発明した」と賛辞を寄せている。

ブライアン・メイはインスタグラムにピート・タウンゼントとの写真を投稿して、ピート・タウンゼントを「ムード・チェンジの達人にしてサスペンディッド・コードの達人」と評した過去の発言を掲載している。

ブライアン・メイは次のように続けている。「ピート・タウンゼントはギターの神であり、それはずっと変わらないだろう。彼が目の前でギターを爆発させて命を吹き込むのを見たことがある」

ブライアン・メイはキャプションでもピート・タウンゼントに賛辞を寄せている。「こう言っておいてよかった。おそらく言い尽くせてないだろうけどね。ピート・タウンゼントなしのロック・ギターなんて想像できない。振り返ってみても、僕にとっては彼が概ね発明したようなものなんだ」

「その場で観ることができたなんて幸運だった。僕のプレイのかなりは彼のおかげなんだ。70年代、80年代のロック・ミュージックの進化を支えたブルースから影響を受けた演奏のことを言っているのではなくて、ピート・タウンゼントがシーンに持ち込んだのはアンプで増幅されながら、過剰に飽和していない強烈な高音だった。カミソリの刃のようなモノリスが脳を突き破り、リズミカルなハンマーの一撃を喰らわして、僕のような人間を永遠に変えることになった」

「僕の言っていることを感じたいのであれば、家のシステムでフル・ヴォリュームで“My Generation”をかけてほしい。驚きで息を呑むはずだよ。キース・ムーンのドラムはすさまじく、ジョン・エントウィッスルは巨大なベースを轟かせ、フル・オーケストラのような音の広がりがある。若くてアグレッシヴなシェパーズ・ブッシュの反抗児、ロジャー・ダルトリーはパンク・ロックが発明される前のパンク・アイコンだった。まったくもって素晴らしいよ」

ブライアン・メイは「“I’m A Boy”のサスペンディッド・コードも聴いてほしい」とも述べている。「ピート・タウンゼントはあれをどうやって発明したんだろう?」

「“Substitute”のギガンティックなリズム・プレイとそんじょそこらのものよりも10倍深い歌詞も聴いてほしいし、最初のスマッシュ・ヒットとなった“I Can’t Explain”も名曲“Summertime Blues”の彼らのヴァージョンも聴いてほしい。これがロックンロールをロックに変えたんだ」

ブライアン・メイは投稿を次のように締めくくっている。「みなさん、おはよう。今日の課題ができたね」

ブライアン・メイは以前のインタヴューでシェパーズ・ブッシュにザ・フーのライヴをロジャ・テイラーと観に行った時のことを次のように振り返っている。「彼らが出てくると、大騒ぎになった。音がデカくて、危険で、アナーキーだった。パンクより随分前だよ。だから、ザ・フーがパンクのレシピを書いたと思っているんだ」

「地元の僕らに向けてライヴをやってくれたから、何度も観に行った。彼らを追いかけ、彼らのことが大好きだった。彼らがルールブックを破ってみせたんだ」

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