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ザ・ビーチ・ボーイズのマイク・ラヴとブルース・ジョンストンはディズニープラスで配信されるドキュメンタリー作品、ザ・ビートルズからの後押し、ソングライターであるブライアン・ウィルソンの健康状態について語っている。

現地時間5月13日にアビイ・ロード・スタジオでドキュメンタリーの監督を務めたフランク・マーシャルと共にインタヴューを受けたマイク・ラヴとブルース・ジョンストンは先日「重度の認知障害」で後見人制度下に置かれたブライアン・ウィルソンが同作のためにパフォーマンスを行ったことを明かしている。

「ブライアン・ウィルソンは高校時代のことで僕が忘れていたことも覚えていたんだ」とマイク・ラヴは語っている。「長期的な記憶は健在だよ。医療的な支援は必要だけれど、生きている限り、彼はピアノを弾くんだと思う」

「ずっとそのバンドの成り立ちに興味がありました」と監督のフランク・マーシャルは語っている。『インディ・ジョーンズ』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ、『ジュラシック・ワールド』などのプロデューサーを担当してきたフランク・マーシャルはこのドキュメンタリーを作った理由について語っている。

「その音楽がどうやってできたのかに興味がありました。ドキュメンタリー映画を作るのは発見の旅です。黄金の塊を探すちょっとした宝探しのようなものです。今回はそれが素晴らしいものになりました。これまで見られなかった素晴らしいものを見つけられたのです」

マイク・ラヴとブルース・ジョンストンは1960年代初頭のバンドの起源について振り返り、エヴァリー・ブラザーズとフォー・フレッシュメンのヴォーカルを真似することが家族の関心事だったと語っている。

「ブライアン・ウィルソンの歌っている最初の記憶は、祖母の左側に座って“Danny Boy”を歌っていた時のことだね」とマイク・ラヴは語っている。「彼の声は天使みたいだねと当時言っていた。ブライアン・ウィルソンは8歳か9歳だったと思う」

マイク・ラヴは次のように続けている。「チャック・ベリー、フォー・フレッシュメンやエヴァリー・ブラザーズの声の混ぜ方、リズム、バランスに影響を受けた。そうした音楽に言葉をつけて、歌詞は周りのものに影響されたもので、だから、海と車が重要だったんだ」

「誰しも地元に海があるわけではないことに気づいたんだ。祖父はルイジアナ州出身だった。母親の家族は大恐慌の前、砂嵐で被害を受けた時にカンサスから出てきた。でも、自分たちの住んでいる場所は大好きだった。バーベキューに行ったり、ビーチに行ったり、レドンド桟橋に釣りに行ったりして、サーフィンに挑戦していたんだ」

1965年にブライアン・ウィルソンの代役としてザ・ビーチ・ボーイズのツアーに参加したことについてブルース・ジョンストンは「バンドとしてファースト・クラスにアップグレードしたんだ」と語っており、バンドに残るためにはベースを学ばなければならなかったと振り返っている。

「ジミ・ヘンドリックスみたいに逆にベースを持っていたんだ。カール・ウィルソンがヴォーカルとベースを教えてくれて、なんとか残ることができた」

マイク・ラヴはブライアン・ウィルソンがツアーから引退した背景について説明している。「ツアーが楽しくないのは理解していた。彼には家が必要なんだということは分かったよ。ピアノがそばにないとってね。そうしたものがあると、彼は満足感と安らぎを得られる。ツアーでの生活には向いてなかったんだよ」

一方、マイク・ラヴはツアー生活を満喫したという。「ラジオ局は僕らが街に来るとパレードを企画したんだ。叫んでいるビートルマニアがいて、ビーチ・ボーイズのファンもいた。小さなホンダのスクーターでステージに出るんだ。楽しかったよ」

マイク・ラヴとブルース・ジョンストンは切磋琢磨して、刺激を受けたザ・ビートルズに敬意を表している。マイク・ラヴはインドでマハリシの講義に参加した時にザ・ビーチ・ボーイズから影響を受けた“Back In The USSR”の初期ヴァージョンをポール・マッカートニーから聴かせてもらったことを振り返り、ブルース・ジョンストンは『ペット・サウンズ』のテープをUKに持っていった時に、アメリカのレーベルが売り方を分からない時にジョン・レノンとポール・マッカートニーが最大の支持者になってくれたと語っている。

「2人が気に入ってくれて、後で分かったんだけど、ポール・マッカートニーは“Wouldn’t It Be Nice”の雰囲気や音楽に影響を受けて、『リボルバー』で“Here, There And Everywhere”を書いたんだ。世界でも最高のプロモーションをしてくれたのはジョン・レノンとポール・マッカートニーだったんだよ。彼らがいなかったら、『ペット・サウンズ』は失敗していたかもしれない」

マイク・ラヴはドキュメンタリー作品で最も感動的な瞬間の一つとして虐待的な父親だったマリー・ウィルソンがバンドの知らないところで音楽出版権を売却してしまったことに言及している。

「父親と叔父によるひどい裏切りがあったんだ。ひどい裏切りだよ。金のためだった。若くて無知だったから、出版の意味も分からなくて、だまされたのはつらかった。乗り越えるのは大変だったよ。でも、いい面があるとしたら、僕らは今も自分たちの曲をやっていて、みんなに気に入ってもらえていることだよ」

ドキュメンタリー『ビーチ・ボーイズ:ポップ・ミュージック・レボリューション』は5月24日よりディズニープラスで配信される。ディズニープラスでは『レット・イット・ビー』の修復版も配信されている。

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