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ポール・ウェラーはザ・ビートルズの解散は「正しいタイミング」だったと思っていると語っている。

ポール・ウェラーは通算17作目のソロ・アルバムにして、1977年からのキャリア全体では28作目となるアルバム『66』のリリースを控える中で『モジョ』誌のインタヴューに応じており、ザ・ビートルズから受けた影響について語っている。

「母と父はチャック・ベリー、リトル・リチャード、エルヴィス・プレスリーとか、昔のロックンロールのレコードを持っていた。自分も好きだったけど、ザ・ビートルズは、私も含め多くの人の世界を変えたと言っても過言ではないよね」とポール・ウェラーは語っている。

「彼らは他の可能性を見せてくれたんだ。こんな人生においても小さな街にはない他のことを考えさせてくれた。街の壁の向こうにも世界があって、そこに加わって、見て感じて経験したいと思った。ザ・ビートルズは私のような人たち、普通の人間にも人生を探求することを可能にしてくれたんだ」

「次のレコードを聴く期待感、次はどこに向かうんだろう?と思っていた。彼らと同じボートや飛行機に乗せてくれた。たとえ近づけなくても、ザ・ビートルズは音楽に正しいアプローチをしているかのベンチマークとなった。前進して、実験して、ザ・ビートルズは正しいタイミングで解散したと言わなければならないね。当時は打ちひしがれたけど、今となってはそれでよかったと思っている。80年代にシンセ・ポップをやっているのを想像してみてほしい。ショックだっただろうからね」

ザ・ビートルズはこれまでに5億枚以上のセールスを記録しており、そのキャリアで全12枚のスタジオ・アルバム(アメリカでは17枚)、5枚のライヴ・アルバム、51枚のコンピレーション、36枚のEP、63曲のシングル、17のボックスセット、22の映像作品、53本のミュージック・ビデオを残している。

1970年4月10日にザ・ビートルズは解散しており、その1ヶ月後にドキュメンタリー映画『レット・イット・ビー』は公開されている。「ロンドンでの公開にもザ・ビートルズのメンバーは誰も出席しませんでした」とマイケル・リンゼイ=ホッグは語っている。「それが当時の認識に影響を与えたと思います。みんな、解散に関する映画だと思ったのです。でも、そうではありません」

マイケル・リンゼイ=ホッグは次のように続けている。「でも、そのようにプロモーションはされませんでした。まったくそういう風には宣伝されず、解散の巻き添えとなることになったからです」

リンゴ・スターは映画『レット・イット・ビー』の修復版の配信について自分としては「そこまで喜びはない」と語っている。「ピーター・ジャクソン監督は本当に素晴らしい仕事をしたと思うよ。僕自身としてはそこまで喜びはなかったけどね。あれは監督の視点によるもので、彼次第なんだ。56時間の未発表映像が見つかって、ピーター・ジャクソンがそれに心血を注いで、うまくいくことになった。僕らが屋上でやったのをもう一度観られるようになったのは良かったよね」

ドキュメンタリー映画『レット・イット・ビー』はディズニープラスで現在配信されている。

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