デヴィッド・ボウイのヒット曲“Young Americans”で知られるサックス奏者のデヴィッド・サンボーンが亡くなった。享年78歳だった。
訃報は公式のソーシャル・メディアで発表されており、現地時間5月12日に前立腺ガンによる合併症で亡くなったという。デヴィッド・サンボーンは2018年に前立腺ガンと診断されたが、最近までライヴ活動を続けており、2025年にもライヴがブッキングされていた。
「悲しく重い心境と共に6度グラミー賞を受賞し、国際的に知られるサックス奏者のデヴィッド・サンボーンが亡くなったことをお伝えします」と声明には記されている。「デヴィッド・サンボーンは前立腺ガンとその合併症との長期にわたる闘病の末、5月12日の日曜日の午後に亡くなりました」
「デヴィッド・サンボーンは現代のポップ・ミュージックとジャズ・ミュージックにおける重要人物でした。彼は『ロックンロールにサックスを取り戻した』と言われています」
David Sanborn was a seminal figure in contemporary pop and jazz music. It has been said that he "put the saxophone back into Rock ’n Roll.”
— DavidSanborn (@DavidSanborn) May 13, 2024
デヴィッド・サンボーンはフロリダ州タンパで生まれ、ミズーリ州で育った。公式ウェブサイトによれば、その頃にサックスを始めたという。
14歳の時に彼はアルバート・キングやリトル・ミルトンと共演しており、ノースウェスタン大学で音楽を学んだ後、アイオワ大学に編入して、伝説的なサックス奏者であるJ.R.モンテローズに師事している。
デヴィッド・サンボーンはバターフィールド・ブルース・バンドに加入して、ポール・バターフィールドと共にウッドストックに出演し、スティーヴィー・ワンダーのツアーや『トーキング・ブック』のレコーディングにも参加している。彼はザ・ローリング・ストーンズ、ポール・サイモン、ジェイムス・テイラーとも共演して、デヴィッド・ボウイのツアーにも参加している。
デヴィッド・サンボーンはソロ・デビュー・アルバム『テイキング・オフ』を1975年にリリースしており、1979年には『ハイドアウェイ』をリリースしている。デヴィッド・サンボーンのアルバムにはルーサー・ヴァンドロス、クリスチャン・マクブライド、エリック・クラプトンらも参加している。
デヴィッド・ボウイの公式ソーシャル・メディアは訃報を受けて、「アメリカ人サックス奏者のデヴィッド・サンボーンが亡くなったと知って悲しいです」と述べている。
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