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スリップノットの新ドラマーであるエロイ・カサグランデはスリップノットが加入することになった経緯と加入することを決めた理由について語っている。

スリップノットは1999年のアーティスト写真を踏襲した赤のツナギに身を包んだ9人による新たなアーティスト写真をソーシャル・メディアで公開して新ドラマーがエロイ・カサグランデであることを先月発表している。

新ドラマーについてはセパルトゥラが最後のワールド・ツアーに先立って長年のメンバーだったエロイ・カサグランデが脱退したことを発表したことを受けて、エロイ・カサグランデになるのではないかという憶測が数多く寄せられていた。

今回、『ヴェージャ・サンパウロ』誌のインタヴューでエロイ・カサグランデはオーディションが進んでいった経緯について語っている。「演奏を撮影して、ブラジルから動画を送ってくれたと言われたんだ。最初は3曲だった。さらに3曲と言われて、アメリカに来る予定はあるかと訊かれたから、自分のインストゥルメンタルなプロジェクトであるカサグランデ&ハニスで1月にライヴを行う予定があったんだ」

「それでフライトを少し変更して、パーム・スプリングスで5日間、フル・バンドとリハーサルをやった。さらに5日、滞在を伸ばしてくれないかと言われて、レコーディングもやったんだ。あれがオーディションの一環だったんだと思う。新しいアイディアをくれて、ソングライティングの能力を見ていたんだと思う。いろんな面でテストをやりたかったんだよ」

「スリップノットは9人のミュージシャンで構成されているから、いろんな領域やレイヤーがあって、OKが出るまでには全員の承認が必要なんだ。試験を通過したという連絡をもらったのは2月5日か6日だったと思う」

「最初は何が起こっているのか説明してくれなかった。すべてが闇に包まれていたんだ。最初に送られてきたのは秘密保持契約の書類で、だから誰にも言わなかった。セットリストを学んで、準備した。行く4日前に知っておくべき32曲のリストが送られてきた。練習した曲はそのリストになかったから、楽譜を探したよ。アメリカに着くと、初日のセットリストを渡された。知らない曲もあったけど、やってみたよ。初日は本当に緊張した。バンドが全員揃っていて、自分の前にいるとインパクトがあるんだよね。初日はひどかったよ。自分の演奏が好きになれなかった。2日目はよくなった。毎日、違ったセットリストを朝に演奏するんだ。だから、知らない曲を覚えるのに数時間しかなかった。でも、全体的にはスムースだったよ。みんながサポートしてくれたからね」

スリップノットへの加入を決めた背景についてエロイ・カサグランデは次のように続けている。「セパルトゥラのフェアウェル・ツアーが発表されてから、オーディションの招待状が届いたんだ。オーディションに合意した大きな理由はセパルトゥラが終わるということだった。バンドは解散しようとしていて、自分は33歳でドラムを止めたくはなかった。スリップノットと話をして、スケジュールを尋ねた。2つのバンドを両立させることが可能かどうかを訊いたんだけど、それは無理だ、専属になると言われた。それで、セパルトゥラを脱退することにしたんだ。複雑だったよ。2月5日か6日に契約をする時にセパルトゥラには伝えた。その日のうちにミーティングをして、状況を説明したんだ。そういうことだった。一人での決断だったよ」

エロイ・カサグランデは現地時間4月25日にパイオニアタウンにある350人収容のパッピー+ハリエットのバーベキュー・バーでスリップノットとしてのライヴ・デビューを果たしている。スリップノットはその週末にラスベガスで開催されたシック・ニュー・ワールド・フェスティバルのヘッドライナーも務めている。

ショーン・クラハンは2024年のツアーで25周年を記念して、デビュー・アルバムを全編演奏するとも語っている。

『ケラング!』誌のインタヴューでショーン・クラハンは名作を全編演奏するつもりはあるか?と訊かれて、次のように答えている。「ああ、あのアルバムを最初から最後まで演奏するよ。ただ、分かっているのは企業社会に屈服するつもりはないし、あいつらの望むものを与えるつもりはない。あいつらが手に入れたとして、一体、俺たちは何を得られるんだ? だから、俺たちも楽しむつもりなんだ。つまり、小さな会場でやるということだよ。話を聞くまで分からないだろうし、話を聞いた頃には手遅れで、もう観ることはできないんだ。だから、心を広く持っておいてくれ。話を聞くのではなく、感じてもらえたらと思う。だって、俺は本気だからね」

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