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レディオヘッドのジョニー・グリーンウッドはポール・トーマス・アンダーソン監督の新作の音楽を手掛けることを明らかにしている。

ジョニー・グリーンウッドは8時間に及ぶオルガンの楽曲が5月18日に演奏されるのに際して『ガーディアン』紙のインタヴューを受けており、自身の他のプロジェクトについてポール・トーマス・アンダーソン監督の新作の音楽を担当していることを語っている。

「ものすごく幸運なことにポール・トーマス・アンダーソンは僕に任せてくれて、実験や作曲のために多くの時間を与えてくれたんだ」とジョニー・グリーンウッドは語っている。「ハリウッドでは、サウンドトラックの作家は食物連鎖のかなり下の方にいることが多く、完全なスコアを書き上げるのに数日しか与えられないこともあるんだよ」

タイトル未定の新作はレオナルド・ディカプリオ、レジーナ・ホール、ショーン・ペン、アラナ・ハイム、テヤナ・テイラーによって現在カリフォルニア州で撮影が行われている。アメリカでの公開日は現時点で2025年8月8日に予定されている。

“268 Years of Reverb”と題した8時間に及ぶオルガンの楽曲はノーフォーク&ノーリッジ・フェスティバルの一環でノーリッジにあるオクタゴン・チャペルでジェイムス・マクヴィニーとエリザ・マッカーシーによって演奏される予定となっている。

ジョニー・グリーンウッドは声明で次のように述べている。「オルガンは設置されている建物の肺であり、声です。古い教会では何世紀にもわたって聴衆が体験してきたのと同じ空間で同じパイプで雰囲気を体験することができます。教会のオルガンを聴くのはある種時間の旅であり、古代の音を忠実に再現することに最も近いものです」

「オクタゴン・チャペルでは268年という歳月になります。同じレコーディングされたサウンドに対して祝い、悲しみ、賛辞を送り、嘆いたりしながら季節が流れていきます。教会の儀式を通してその時間は世代を超えるものであり、聖書と同様に教会が教区の記録を収めた場所であることを思い出させてくれます」

「この曲を書くにあたってインドの由緒あるメロディーのアプローチに影響を受けました。そこでは即興のソロで新しい音が徐々に導入されていくことになります。それぞれの音が出てくるのは待ち望まれたものであり、新しい音が出てくることは新しい世界の啓示なのです。そのことを知ると、こうした音楽を聴くことに大きな緊張が生まれます。タンプラのドローンには倍音やハーモニクスが渦巻いており、それがテクスチャーの複雑さと美しさを複雑にしています。それは瞑想的でありつつ、緊張のおかげで瞑想的であるにとどまりません。インド音楽のメロディーは直線的ではなく、円環的に考えられることが多く、動く車輪を登っていて、静寂の中で始まったり終わったりするのではありません」

「そのため“X Years of Reverb”の最初と最後のコードは可聴周波数以下の音や可聴周波数以上の音が組み込まれています。このようにして音楽は可聴域を通過しながら空間を横切っていきます。それは虹が光のあらゆる波長の中で可視域の狭い範囲にしかないのと同じです」

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