ジョン・レノンはアプリ「ルーメネイト」とのパートナーシップで1973年発表の“Mind Games”のメディテーション・ミックスが公開されることが決定している。
このプロジェクトはリラックスした瞑想状態をもたらすために進められたもので、「精神を深い意識状態」に導くとされている。
新しく生まれ変わったミックスでは様々なサウンド・デザインの技とプロセスが“Mind Games”に適用されており、プロデューサーであるショーン・オノ・レノンによるトラックが追加されている。
“Mind Games”はロバート・マスターズとジーン・ヒューストンによる1972年刊行の書籍『マインド・ゲームス:ザ・ガイド・トゥ・インナー・スペース』を読んで書かれた楽曲で、同書は前向きな考え方をするための脳のトレーニング方法が紹介されたものとなっていた。
「ジョン・レノンは誰もがマインド・ゲームスをやっているというメッセージを伝えようとしていました。でも、マインド・ゲームスができるのなら、なぜポジティヴな未来を作らないのだろう?と思ったのです。ポジティヴなマインド・ゲームスにはできないのでしょうか? “Mind Games”はそうした非常に力強い楽曲です」とオノ・ヨーコは述べている。「当時はそうした時代よりも前だったのでメッセージは理解されませんでした。今だったら理解してもらえると思います。あの頃はみんなマインド・ゲームスをやっていることを分かっていないと思います」
アプリはスマートフォンの背面にある懐中電灯を使い、ユーザーの閉じた目に注意深くストロボを当てることで、深い瞑想とサイケデリックの間の意識状態に導くものとなっている。
“Mind Games”の9種類のミックスはそれぞれが「独自の深く没入できる光のシークエンス」と組み合わされることで、ユーザーは「かつてないほど音楽を見て、聴いて、感じる」ことができると紹介されている。音源はオリジナル・レコーディングの感触を保ちつつ、瞑想体験ができるようにスローになっており、10分まで長さが伸ばされている。
9種類のミックスのうち4種類はバイノーラル音源で、脳波に合わせてベータ、デルタ、ガンマ、シータが用意されている。
“Mind Games”のメディテーション・ミックスはメンタルヘルス啓発月間に合わせて5月1日に公開されており、アプリ「ルーメネイト」は無料でダウンロードできる。
「メンタルヘルス啓発月間にこのリリースに『ルーメネイト』と取り組めたことは嬉しかったです」とショーン・オノ・レノンは述べている。「“Mind Games”のプロジェクトは楽しく、有意義で、精神を広げる可能性があると思います。リリースされた時から自分の瞑想のために『ルーメネイト』のアプリは使っていて、多くの深い体験をしてきました。父が瞑想に強い興味を持っていたのは有名です。寝室に置いていた『フリッカー・マシン』を使っていたことを覚えています。そこでストロボを使った脳波誘導のアイデアを初めて知りました。そして、“Mind Games”と『ルーメネイト』の科学を組み合わせることは理にかなっていると思いました。私と同じようにその成果を楽しんでもらえたらと思います」
「ルーメネイト」の共同創業者であるトム・ガレアは次のように続けている。「ショーン・オノ・レノンとジョン・レノンの遺産管理団体と共にこのエキサイティングなコラボレーションができたことはとても光栄なことです。あなたをお連れする旅は深くリラックスできる感情に訴えるもので、精神の探求において独自の力強いキャンバスを提供してくれるでしょう。世間の皆様に体験してもらうのが待ちきれませんし、個人的にも意義深いものを感じています」
ジョン・レノンについてはジョージ・ハリスンも使った映画『ヘルプ! 4人はアイドル』にも登場するアコースティック・ギターがオークションにかけられることが明らかになっている。
また、ポール・マッカートニーの長男であるジェイムズ・マッカートニーはジョン・レノンの息子であるショーン・レノンと共作した“Primrose Hill”の音源が公開されている。
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