ザ・ローリング・ストーンズのミック・ジャガーとキース・リチャーズは2024年の『ハックニー・ダイアモンズ』ツアーの開幕に際して『デイリー・ミラー』紙のインタヴューに答えている。
ザ・ローリング・ストーンズは現地時間4月28日にヒューストンのNRGスタジアムで“Start Me Up”、“Paint It Black”、“(I Can’t Get No) Satisfaction”といったヒット曲と共にツアーの初日を開幕させている。
ライヴに先立ってインタヴューに応じたキース・リチャーズはチャーリー・ワッツが亡くなった後もバンドの活動を止めるという選択肢はなかったと語っている。「基本的に俺たちはお互いのことが大好きだし、自分たちの音楽も大好きだからね。やる時はそういうことは考えてないよね」
キース・リチャーズは次のように続けている。「でも、チャーリー・ワッツのことで思うのは、どれだけ特別なことだったのかとますます思い知らされたよね。つまりザ・ローリング・ストーンズには何かがあって、それで『いや、一緒にやろう』ということになるんだ。途中で降りることはできない。最後まで、トンネルの向こうまでついていかなくちゃいけないんだ」
チャーリー・ワッツに代わってドラマーは引き続きスティーヴ・ジョーダンが務めている。キース・リチャーズは次のように語っている。「チャーリー・ワッツが亡くなったからこそ、バンドを続けていくのなら、今のザ・ローリング・ストーンズを残していったほうがいいと思うんだ」
ミック・ジャガーはチャーリー・ワッツこそがバンドがライヴを続けることに固執していたと語りつつも、彼のいないステージに慣れないことを認めている。「もちろん、つらいよ。19歳からずっとだったんだからね。ずっとチャーリー・ワッツだった。もちろん、感情的にもなる。でも、人生ではそれも乗り越えなくちゃいけない。チャーリー・ワッツのことは大好きだけど、でも、音楽を作り続けていきたいんだ」
ヒューストン公演では『ハックニー・ダイアモンズ』に収録の“Mess It Up”がライヴ初披露されており、キース・リチャーズのヴォーカルによる“Little T&A”は2016年以来となる形で演奏されている。また、この日のセットリストでは“Out of Time”がアメリカで初披露されている。
初日はゲイリー・クラーク・ジュニアがオープニング・アクトを務めており、プリティ・レックレス、ジョー・ボナマッサ、ザ・リンダ・リンダズらがオープニング・アクトを務めることが決定している。
ギタリストのロニー・ウッドは最新作のツアーについて昨年『NME』に次のように語っていた。「アルバム全編をやることもできるだろうけど、ミックとキースは『ロン、それはやり過ぎだ』と言うだろうね。俺たちはバックカタログを忘れることはない。“Paint It, Black”、“(I Can’t Get No) Satisfaction”はやらなきゃいけない曲だしね。そうなると、3曲から5曲くらいしか余裕がないかもね」
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