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フォールズのヤニス・フィリッパケスは今は亡きトニー・アレンとのコラボレーション音源が来週リリースされることが明らかになっている。

ヤニス・フィリッパケスは『NME』に対して2017年にトニー・アレンと音源に取り組んでいることを明かしていた。フェラ・クティとザ・グッド・ザ・バッド&ザ・クイーンなどに参加してきたトニー・アレンは2020年に亡くなっている。亡くなる前にこの音源は制作が進行していたという。

「フェラ・クティのドラマーであるトニー・アレンと曲を書いていたんだ」とヤニス・フィリッパケスは2017年に語っている。「去年、彼といくつかのトラックをやり始めたんだ。それから僕はツアーがあって、パリに戻って仕上げたんだ。彼はアルバムを書いていたから、僕らが取り組んだ曲もそのアルバムに入ったらいいなと思っているんだ」

今回、ヤニス・フィリッパケスはインスタグラムで新曲が来週にリリースされることを発表している。

「ヤニス&ザ・ヨーを紹介するよ。トニー・アレンが参加した新曲が来週リリースされるんだ」とヤニス・フィリッパケスは述べている。

2017年にトニー・アレンとの仕事についてヤニス・フィリッパケスは次のように語っている。「素晴らしかったよ。彼は76歳だった。1日中ハシシを吸っているんだ。ウイスキーも飲んでてね。彼が基本的にフェラ・クティと共にジャンルを発明した。彼はドラム・キットだとタコみたいなんだよ。素晴らしいドラマーだよね。クリエイティヴであるというのが素敵なんだ。フォールズのための曲を書き始める前に休みを取りたかったんだ。だから、あれは完璧な交差点だった。自宅にいて、曲を書いていないと、ちょっとおかしくなってくるんだ」

「何かをやらなきゃいけないから、その意味でフォールズじゃないものをやるというのは完璧だった。彼と曲を書けるようになるなんて光栄だったよ。そうしたことをやっていたんだ。まあ、いろいろ曲を書いているよ。フォールズの曲になるかは分からないけどね。急いでいるわけではないんだ」

ヤニス・フィリッパケスはこのプロジェクトについて昨年も『NME』で語っている。「やっと完成したよ。今は最後のミックスをやっていてね。デヴィッド・レンチがミックスを手掛けているんだ。来年リリースされることになるよ」

「どうやって世に出していくかとか、名義をどうするかとか、考えなきゃいけないよね。できれば、このプロジェクトとトニー・アレンを称えるためにライヴをやれたらと思うよ。楽しみだし、みんな気に入ってくれると思う」

ヤニス・フィリッパケスは次のように続けている。「トニー・アレンのドラムだから、曲にはもちろん素晴らしいグルーヴがあるしね。ダーティで、ラフで、楽しくて、ポリリズムになっていて、盛り上がる曲もある。別のプロジェクトって概して解放してくれるものがあるんだよね。休暇のような感じなんだ。常に自分の100%を注ごうと思っているけど、フォールズじゃないから、ある種解放されるところがあるんだ」

「歌詞も普段とは少し違っていて、ちょっと政治的な部分がある。内省的な感じではなく、社会的なエッジがあるんだ。パリのスタジオへと歩いていたら、ストライキでゴミだらけの通りを通ることになってね。その影響もあるね。多くは言いたくないけど、パリで一緒にいた時の記録だよ。トニー・アレンをドラマーに迎えたパリのバンドを忠実に録音したものとなっているんだ」

トニー・アレンの訃報を受けて、ヤニス・フィリッパケスは2020年に次のように追悼の意を表している。

「友人のトニーよ、安らかに。私の人生において素晴らしい喜びの一つは、あなたと一緒に時間を過ごし、今後日の目を見るであろう美しい音楽を一緒に作る機会を持てたことです。彼は美しく強い人物でした。愉快で、不遜で、知恵の持ち主でした。他にはないエネルギーを発していました。今夜はお酒を飲みながら、あなたのレコードを聴くつもりです。すべてに感謝します。巨匠はビルを去ったが、彼のドラムは永遠に響き続けます」

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