ザ・ビートルズのジョージ・ハリスンはギターを手に取ることになったきっかけについて新刊に逸話が掲載されている。
4月11日に刊行される『オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ(原題)』は「ザ・ビートルズとその終焉に関する画期的なインタヴュー本」と評されており、ザ・ビートルズのマネージャーであるブライアン・エプスタインのパーソナル・アシスタントだったピーター・ブラウンとスティーヴン・ゲインズの共著である『ラヴ・ユー・メイク』のインタヴューで構成されたものとなっている。
あるセクションではジョージ・ハリスンがミュージシャンになろうと思った最初に興味を持った時のことが語られている。
「12歳くらいだった頃は大きなモーターボートとか、南国の島とか、暗くて寒いリヴァプールとは違うものを夢見ていたことを覚えている」とジョージ・ハリスンは1980年にピーター・ブラウンに語っている。「クリフ・リチャードを観に行って、くだらないと思ったことを覚えているよ。自分のほうがもっとうまくやれるってね」
こうした思いからジョージ・ハリスンは自身のギター・プレイを極めていくことになったが、クリフ・リチャードはザ・ビートルズがアメリカで成功したことを羨んでいたことで知られている。
1964年、クリフ・リチャードは『エド・サリヴァン・ショウ』でのザ・ビートルズによるパフォーマンスについて次のように語っている。「バカげているね。みんな、僕のことを忘れたのかい? 一体どうなっているんだ?」
なので、ザ・ビートルズとクリフ・リチャードは競争関係にあったものの、ジョン・レノンはクリフ・リチャードが現れなければ、イギリスの音楽は違ったものになっていたとかつて語っている。
「クリフ・リチャードと彼の“Move It”の前はイングランドに聴くに値するものなどなかったんだ」とジョン・レノンは語っていたという。
新刊『オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ』にはオノ・ヨーコとジョン・レノンがヘロインを摂取した時の経緯に関する逸話が掲載されているほか、ジョン・レノンと出会ったミック・ジャガーが「気まずい」思いをした逸話なども掲載されている。
書籍の概要には以下のように記されている。「これまで公開されたことのないポール・マッカートニー、オノ・ヨーコ、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター、家族、友人、ビジネス関係者のインタヴューに基づいた貴重な書籍になります。世界でも最大のバンドに関する驚くべき新事実が含まれています」
一方、ポール・マッカートニーはビヨンセによる“Blackbird”のカヴァーについてコメントして、「人種間の緊張」を和らげるために使用したことを称賛している。
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