アイアン・メイデンのフロントマンであるブルース・ディッキンソンはUKで閉店しているライヴハウスの割合について言及して、「まったくもってショッキングだ」と語っている。
『デイリー・エクスプレス』紙の新たなインタヴューでブルース・ディッキンソンは1970年代に最初のバンドであるサムソンとして出演したライヴハウスを含む小さな会場が閉鎖していっている状態について語っている。
「イギリスにおいて小さな会場を巡る状況はまったくもってショッキングだよ。一旦、会場がなくなってしまうと、取って代わることは滅多にない。キャリアを始めた時、ライヴの価格はものすごく安かった。当時のバンドはアルバムの印税で金を稼いでいたからね」とブルース・ディッキンソンは語っている。
彼は次のように続けている。「今はそうじゃない。ライヴ・ミュージックというのはみんなの存在にとって本質的なものなんだ。小さい会場のライヴを観るのにも100ポンドもかかえるような状況になってしまったんだ」
アイアン・メイデンはマスコット・キャラクターのエディがトレードマークのビールを自身のブランド「トゥルーパー」の下に販売しているが、ブランドを立ち上げて以降、イギリス各地でパブの閉店が続いていることについても言及している。『デイリー・エクスプレス』紙によれば、アイアン・メイデンのビールは販売開始以降、3500万パイント消費されてきたという。
「パブも無知とも言える形で閉店しているよね。パブが閉店したり、取り上げられたりすると、地域のコミュニティとしての場所ではなく、飲むための工場になってしまう。魂が抜かれてしまって、愛やキャラクターがそこにはまったくなくなってしまうんだよ」
先日、UKの草の根のライヴハウスを襲っている「災難」とも言うべき状況が報じられており、大きなアリーナ会場でのチケットから保証金を徴収する案や幅広い業界からの投資の必要性が議論されている。
3月中旬の時点で2024年はUKの21のフェスティバルが中止・延期・廃業することとなっており、このペースで行けば1年を通して100近いフェスティバルがそのようなことになるのではないかという試算も出ている。
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