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ニルヴァーナは“Something In The Way”の歌詞に登場する橋が崩壊の危機に瀕していることが報じられている。

カート・コバーンの生まれ故郷であるワシントン州アバディーンにあるヤング・ストリート・ブリッジはカート・コバーンの死から30年の間にニルヴァーナに関連したグラフィティやメッセージが描き込まれており、カート・コバーンの聖地の一つとなっている。“Something In The Way”の冒頭でカート・コバーンは「橋の下に住んでエイズで死んでいくとしたら、病気で動けず、完全な路上生活者だったら」どんな暮らしだったろうと思いを馳せており、そこでこの橋が歌詞に登場している。

しかし、アバディーン市が作成したウェブサイトによると、1956年に造られたこの橋は「老朽化と状態の悪化」に見舞われているという。橋は崩壊の危機に瀕しているものの、アバディーン市は「カート・コバーンの重要性を称えて」橋を再生させるために2300万ドルの連邦予算を獲得している。とはいえ、元々の構造は撤去される可能性もあるという。

選択肢としては現状のまま橋を修復する、橋の一部を交換する、橋を丸ごと架け替えるがあるが、いずれにせよアバディーン市は「カート・コバーンの重要性に配慮する」ことを約束している。

カート・コバーンについては近しい人々が亡くなってから30年を迎えたことを受けて追悼の意を表している。

クリス・ノヴォゼリックはニルヴァーナが「これまで以上とは言わないものの、なお強力だ」として、その息の長さはカート・コバーンのおかげだと語っている。

「カート・コバーンのおかげだよね。彼にはカリスマがあった。あの激しさは今なお人々の心を動かすんだ。そして、彼にはメロディーの才能があった。奥底から湧き上がったものなんだよ」

一方、フランシス・ビーン・コバーンもカート・コバーンの死から30年を迎えたことを受けてソーシャル・メディアに投稿を行っている。

現在31歳のフランシス・ビーン・コバーンは父親に追悼の意を表して、父のことを「覚えていたらよかったのに」と述べている。

「30年前、父の人生が終わりました」とフランシス・ビーン・コバーンは述べている。投稿された写真にはR.E.M.のマイケル・スタイプが撮影したカート・コバーンの手の写真も含まれている。「2枚目と3枚目の写真は生前最後に一緒にいた時の写真です。父の母であるウェンディはよく私の手を頬に押し当てて、安らかな悲しみと共に『あなたは彼の手を持っている』と言っていました。止まった時の中で彼を少し抱き寄せられる唯一の機会かのように、彼女はそれを漏らすまいとしてました。どこにいようと、彼女が父の手を握っていてくれればと思います」

フランシス・ビーン・コバーンは次のように続けている。「この30年間、喪失をめぐる私の考え方は変容の連続でした。意識のある限り悲しみにくれてきた中で学んだ最大の教訓は、それがすべきことであるということでした。生と死、痛みと喜び、陰と陽という二元性においては互いが存在することが必要であり、でなければ意味をなしません。人の存在の無常さこそが本当に真の人生における深淵へと導いてくれます。愛の意識へと向かう動機において、すべてのものは終わることを知る以上のものはありません」

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