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ジョーイ・ラモーンの弟であるミッキー・リーはジョニー・ラモーンの妻に対して訴訟を申し立てており、ネットフリックスが制作している伝記映画を止めさせようとしていることについて「根拠のない薄っぺらなもの」と批判している。

今年1月、ジョニー・ラモーンの遺産管理団体はピート・デヴィッドソンが出演するジョーイ・ラモーンの伝記映画『アイ・スレプト・ウィズ・ジョーイ・ラモーン』を巡ってミッキー・リーに訴訟を起こしていた。

ジョニー・ラモーンの妻であるリンダ・ラモーンは1月21日にマンハッタンで訴訟を申し立てており、本名をミッチェル・ハイマンというミッキー・リーが「ラモーンズの歴史を一方的に語る」ことで「未承認・無許可のラモーンズの伝記映画を極秘に進行しようとしている」と主張している。

今回、ミッキー・リーと弁護士は3月15日に反訴しており、リンダ・ラモーンが数年前に既に伝記映画の製作についてサインしていると述べている。

米『ビルボード』誌によれば、ミッキー・リーの弁護士は次のように述べている。「リンダ・ラモーン氏の主な目的はミッチェル・ハイマン氏に恥をかかせ、嫌がらせをし、彼の品性を破壊しようというものです。彼女は全く嘘の物語を作り上げ、ラモーンズの歴史における彼女の役割を書き直し、人気コンテストで勝とうとしているのです。彼女は自分が受け継いでいると思っていますが、バンドの功績において、彼女はメンバーでもありませんし、クリエイティヴ面でまったく関与していません」

「彼女はプロジェクトを妨害して、ラモーンズ・プロダクション・インクをコントロールしたいという利己的な願望であったり、自身の名声と虚栄心であったり、別の目的によって突き動かされています。そのため、受託者としての務めを無視し、ミッチェル・ハイマン氏とのわずかな協力も避けるようになっているのです」

当初の訴訟では被告としてネットフリックスの名前は明示されていなかったが、リンダ・ラモーンの代理人は言及されている映画がミッキー・リーの回顧録に基づいたものだと述べている。

リンダ・ラモーンとミッキー・リーはラモーンズの知的財産について同じ割合の権利を有しており、それぞれがジョニー・ラモーンとジョーイ・ラモーンの遺産管理団体の代表を務めている。

「リンダ・ラモーン氏は被告が自分の関与なしにラモーンズの映画を作ろうとしていることに反対します。意固地になっているわけではなく、被告がラモーンズの資産を軽視していること、リンダ・ラモーン氏と彼女の夫に対する扱いに基づいたものです」とリンダ・ラモーンの弁護士は述べている。「被告だけにラモーンズの正当な物語を語ることを許可することはバンドとその功績にとって不公正です」

ジョニー・ラモーンとジョーイ・ラモーンはそれぞれ2004年と2001年にガンで亡くなっている。リンダ・ラモーンとミッキー・リーは長年にわたってあまり好ましくない法廷闘争を繰り広げていることで知られており、2019年には「ラモーン」の名称の使用についての長年の争いに決着を着けている。2014年、リンダ・ラモーンは姓をラモーンに変更して、ソーシャル・メディアで「ラモーン」の名前を勝手に使用し、ロサンゼルスの自宅を「ラモーン・ランチ」に変更しようとしていた。

仲裁の結果、リンダ・カミングス=ラモーンは自宅を「ラモーン・ランチ」と改名することを禁じられたが、代わりに「ジョニー・ラモーン・ランチ」または「リンダ・ラモーン・ランチ」と名付けることは認められている。ミッキー・リーはジョニー・ラモーンとリンダ・ラモーンという名前の商標を取得しようとするリンダの試みを阻止しようとしたことは退けられている。

ジョーイ・ラモーンの伝記映画はピート・デヴィッドソンによる共同脚本で、彼とよく仕事をしているジェイソン・オーリーが監督を務める予定となっている。伝記映画を最初に発表した時、ネットフリックスによるプレス・リリースで製作会社のチェアマンであるアダム・フォゲルソンは次のように述べている。「『アイ・スレプト・ウィズ・ジョーイ・ラモーン』は素晴らしいロック・アンセムによる素晴らしいロック伝記映画となっており、家族という普遍的な物語にもなっています」

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